竜と少女と花畑!!!
赤い鳥居がある。アリーとカズセは神社に来ていた。沢山の人々が行き交う神社には浴衣を着た女性やその他にも沢山の多種多様な格好をした者が存在した。今日は年に一回開かれるお祭りである。昼には少し早い時間帯、すでに多くの人で溢れか神社は活気に満ちていた。通りではドラゴンの肉を売る屋台や色んなモンスターを象ったお面、何の肉がはっきりとは分からない謎肉を使った揚げ物などが境内の中で所狭しとあり、屋台には多くの者が祭りの雰囲気も合わせて買い物を楽しんでいた。
「すごい人の数だね!?カズセ!!!」
「だな、目がくらくらするぜ!!!」
お祭りに来ていた二人は、早速とばかり頭の側面にアリーが兎、カズセが金色のドラゴンの仮面を着けていた。沢山の人がごった煮ではぐれないよう、手を繋いではぐれる事なく夜まで楽しんだ後、カズセとアリーは高い草原で神社を見下ろし、その時が来るのを待っていた。始めはヒュ~!って音。その音をきっかけに同じ音が続いたかと思ったら一番初めに聞いたあの音と共に上がって行く光に眩く、美しい大輪が咲いたと思ったら、それに続き何色も使った、大輪がその夜空にいくつもの花畑が如く咲いた。その美しい光景に二人は同じ心境を述べ
(また、(カズセ)(アリー)と来よう!!!!!!!」
二人は夜空に咲く様々な大輪を見ながらまた来年来る事を約束し合った。
「また来ようねカズセ!!!」
「ああ、来年も来ようアリー!!!」