少女と竜と名前。
ドッカーン!!!っと爆砕音を響かせながら墜ちてきたのは、真っ白なツヤツヤの隕石。表面には一切の傷が無く、真珠のような輝きを放った楕円形の物体。草原に堕ちた物体は突如として罅が入っていき、中からティラノサウルスに似た赤ちゃんの恐竜が生まれたのだ。恐竜は近くにあった森に入っていき、動物などを狩りどんどん成長していった。その恐竜が住み初めて百年が過ぎた頃、恐竜は森に住む他の動物達から賢者と呼ばれ、敬われていった。アリーとカズセが依頼を受け特別な場所にしか実らない果実を採りに来ていた。背の高い木々に囲まれ、鬱蒼とした枝や葉から覗く光はまるで星々の輝きのようだった。採取を行っていたカズセとアリーの耳元に、大きい足音がゆっくり着実に此方に迫っていた。やがて足音が止まると二人の前には10mはあると思われる壮大なティラノサウルスにた恐竜が見上げた先にいた。恐竜が知性を感じさせている瞳を向けると、徐に恐竜は口を開け声を発した。
「そなな達は、人間に竜か?」
「そうだよぉ~!私はアリー!!!」
「俺はカズセだぞ!!!」
そう、問いかけて来た恐竜に、と二人ば堂々と元気よく自己紹介をした。そして恐竜と人間と竜の会話は弾んで行き、二人は森の外の話を、恐竜は森の中の事を話をして仲は友と呼び会う関係になっていった。恐竜は友達のカズセとアリーにお願いをした。
「我の名前を考えてくれぬか?カズセとアリー。」
「「いいよ~!!!クルドー!!!!!!!」」
二人は息ぴったりに同じ名前を言い、恐竜の名はクルドーと呼ばれた。別れ際、クルドーは二人にお礼を言いまた会う約束し竜と少女と恐竜は笑顔で明日に向かった。
「ありがとう。カズセ、アリー。」
「もう俺たち友達だろ!!!!!!!!!!!!!!?」
「また会いにくるね、クルドー!!!!!!!」