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少女と竜
少女と竜は旅をする。二人きりで。風の流れに身を任せ竜は飛び少女はその横を歩く。二人きりの草原で心地よい時間に身を預ける。そう何処まで続く草原が竜と少女の終わり無い旅を指し示していた。
「この先二人で何処まで行けるかな?」
「何処まででも、、、何処まででも二人でなら行けるわ!!!」
そう少女は世界に宣言するように言った。
「そっか二人でなら、何処までも行ける!!!そうだよね、アリー!!!!!!」
「ええ、カズセ。私達だったら何も怖くは無いわ!!!!!!!」
そう笑い合いながら、夕陽に照らされた草原に二つの重なり合った影が映って居た。