氏神様はのじゃロりさま
のじゃロリというジャンルです
かわいいを垂れ流すための一人読みのシナリオとしてもご利用いただけます
(舞台・・・とあるお社)
※○日目というト書きは、ナレーション風に読んでください
■一日目
ふーむ
ここ数百年というもの
この社に貢物を持ってくる人間がなかなかおらんで退屈じゃの〜
来るといえば
人の目を盗んでイチャイチャしに来る
雄と雌くらいなのじゃ
あー!
つまらぬつまらぬつまらぬー!
お?あれは人間の子供ではないか?
泣いておるのか?
よし、退屈しのぎに声をかけてやろう
なんじゃ人間の子供
おぬし、何故泣いておる?
(子供、顔を見て驚いて逃げる)
なっ!!!
なんじゃなんじゃ
なんで逃げるのじゃ、待たんか〜!
ふっ、、、、居なくなってしもうた…
ちぇっ…
つまらんのじゃ…
■二日目
退屈じゃのー
退屈じゃのーーー
流れる雲を眺めるのも飽きたのじゃ…
ヒマじゃからアリの行列でも眺めるかの~
お!あれは!
何時ぞや妾を見て逃げ出した
人間の子ではないか!
うむ
今日は驚かせぬように
あぷろーちしてみるかの?
それにしてもキョロキョロしおって…警戒されておるな、、、
よし!では人間の間で流行っておる
「チラッ!」をやってみるのじゃ!
では社の横に隠れて…
チラッ!
むむ、気が付かぬのぉ…
ではでは、もうちょっと顔を出して…
チラッ!!
むむ、まだ気づかんのじゃ
よし!では妾の全力笑顔で
チラッ!!!
なぁあぁぁあっ!また逃げだしおった!
待つのじゃ待つのじゃ待つのじゃーー!
(派手にコケる)
どわぁぁ!!いたたたたぁぁ!!(セリフ自由)
何でこうなるのじゃあ〜〜!!
■三日目
(何かの物音がする)
ん?なんの音じゃ?
社の表でなにか音がしたの?
見てみるのじゃ!
むむ、これは…供物? この社に供物とは珍しい!
妾の威厳に気が付いた者もおるのかの?
何かな何かなぁ~♪
・・・「きつねDON兵衛」?
ぬぬぬ!
違うのじゃ違うのじゃー!
妾は氏神であって
キツネではないのじゃ!
そもそも神社でぼーっと立っておるあ奴らは
稲荷神のただの眷属なのじゃ~!
神の使いっパシリといっしょくたにしおってぇ!!
とはいえ…
食べぬとは…言っとらんがのぉ〜
むむっ・・・それにしても信仰が薄まると
このような誤解をされるのじゃなぁ…
なんだかのぁ、、、しょぼーん、なのじゃ
(カラスがやってくる)
ん?なんじゃ烏?
(カァーカァー) ( 鳴き真似お願いします)
え?頭のツノのような飾りが狐に見える?
ぬぁ!こ、これは…妾の精一杯のオシャレカチューシャ・・・
こ、これは可愛いからいいのじゃぁー!!
■四日目
(麺をすする音)
んー、んまいのじゃ!
即席うどんとやらが
このように美味であるとは…
妾ももっと学ばねばならんのー
(麺をすする音)
(もぐもぐ)
ほわぁぁ〜。あったかいの~、出汁が効いておるの~♪
ぷわぁ~~、んまいのじゃぁ〜
(向こうで子供がのぞいている)
ん?
なんじゃ?子供か?
あれで隠れてるつもりかのぉ
まぁ良いのじゃ
(麺をすする音)
なんじゃろ、、、見ておるのぉ…
ん?あれは?
いつも妾から逃げる
人間の子ではないか?
まさか!この即席うどんを
狙っておるのか!?
ぬぬぬ!こわっぱぁ〜
これは妾への供物なのじゃ!
断じて一口もやらぬぞ!
(急いで食べる。咽る)
ゴフッ!ゴフッ!わ!
(カップ麺を落とす)
うわ!あちちち〜!
あちちなのじゃぁ!
あっっ!!
うぅ・・・
妾の即席うどんが…((泣))
それもこれもあの童のせいじゃ!
こらー!わっぱぁーー!そこへなおれぇぇ!
・・・って、おろろ?おらぬ…
またしても逃げられたか…くぅ〜
■五日目
昨日は散々だったのじゃ
まさか即席うどんの出汁で
アチチになるとは…
ふーっ、ふーっ
まだちぃーっとだけ、痛いのじゃ…
(ガタッ)
ん?なんの音じゃ?
(子供が社を覗いてる)
ふーむ、またいつもの子供か…
どうせ近づいたとて、また逃げるのじゃろ
ふん!妾はもう学習したのだ!だから追わぬのだ!
ん?
めちゃめちゃ見ておるのぉ…瞳孔が開いておるのお・・・
んー、ならばならば、妾もちーっとだけ、見てみるかの?
チラッ!
むむ、隠れおったのじゃ
ん?
まだ見ておるのぉ…
いひひ!よーし、次は変顔で見てやるかの?
チラッ!(変顔で)
あれ?
おらぬ…。またか。ふんっ!分かっておったわい!
とはいえ…やはりつまらぬのぉ…。 ・・・・・ん?
なにか置いてあるぞ?
!
ハッ!これは即席うどん!!
なんじゃアヤツ
罪の意識で供物をおさめに来たのか…
(社の戸を開け外に向かって大きな声で)
おーい、小童ぁー!
今度来たときは、妾と遊ぶのじゃぞー!
ふんふんふんふんふん♪
さぁて、湯でも沸かすかの♪
■エピローグ
(モノローグで)
その後、神通力でわかったことじゃが
あの人間の子供は
先だって妹を病気で亡くしたらしい
どうやらその妹に
妾の背格好が似ていたようだ
人間とは か弱い生き物
刹那の時間の中
出会いと別れを繰り返す
命の終わりに制限のない妾には
細かな心情までは理解できぬが
あの小さき体には
辛い気持ちが沢山詰まっておるのじゃな
よし!
今度来たら
たくさん遊んでやるのじゃ!
☆ おしまい ☆
思い切りはじけて、
最後少しセンチな気分になれたら、
きっとあなただけのかわいいが完成していると思います。