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第45話 ホームレス、火消しに動く

『センパイ、ずいぶんと難しい顔をしていますね?』


「あたりまえだろ。この後の歴史イベントは俺たちの生き残りがかかってるんだからな」


『そういう風にまじめなあなたも、好きですよ?』


「ありがとうよ。俺も全力で運命に抗ってやる」


 俺は自室で今後のことを考えた。

 今後起きるであろう歴史イベントは「ハーブルク事変」というものだ。


――――

歴史イベント:「ハーブルク事変」


ローザンブルクとの国境付近にあるヴォルフスブルク王国、絶対防衛線「ハーブルク要塞」。

そこで、偶発的な軍事衝突が発生した。

このままでは、本格的な軍事衝突となる可能性が高い。

ローザンブルク側は国境の軍事要塞の破壊を条件に和平案を提示している。

女王陛下、いかがいたしますか。


①滅亡しようとも、ヴォルフスブルク王国の矜持(きょうじ)を示すために出陣する


②要塞線の防衛に専念する


③外交交渉の場でさらに交渉をする


④要求を呑む


――――


 基本的にこのイベントでヴォルフスブルクが滅亡するのは①を選んだ時だ。

 さすがに、こちらから全面戦争を挑んで勝てる相手ではない。

 ②を選べば、お互いに消耗戦がおこなわれて1年程度で和議が結ばれる。要塞線が突破されたら滅亡する危険性があるが、体感で10%くらい。


 ③は女王陛下の圧倒的な政治力で、お互いに原状回復で和議を結ぶことになる可能性が90%だ。ただし、わずかな可能性で①に合流する。


 ④ならとりあえず100%安全確保はされるが……数年後にローザンブルクが大軍で押し掛けてきたときに防御できる要塞を失うので、滅亡を後回しにしているだけだ。


 よって、俺たちが選ぶべきは②か③だ。これなら滅亡する可能性は少なく、リスクを抑えることができるからな。


 問題はどうやって、そちらの流れにもっていくかだ。正直に言えば、消耗戦はこっちの戦力もすり減るのであまりよくない。だから、外交交渉の場でどうにか丸く収めるようにしたい。


 とはいっても、俺は少しだけ楽観的になっていた。ほとんどの政府要人とは顔見知りになっているわけだし、軍部の上層部も俺を信用してくれているはずだ。だから、説得しやすい環境は整っている。


 宰相の横やりが怖いが、それは息子のアルフレッドに押さえてもらわないとな……

 明日にでも、アルフレッドには根回ししておこう。


 このイベントが終われば、とりあえず峠は越えるはず。

 そのあとは、富国強兵を目指してみんなと頑張っていけばいい。


 大丈夫だ。俺の人生はいい方向に変わっている。最高の仲間たちと、ここに最強の国家を建国する!!

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― 新着の感想 ―
[良い点] 無能宰相どう動く!! 国を売る方向に行ったりしそうな・・・
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