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第265話 復活のアリーナ

 俺は、部下たちを下げさせて、アリーナの迎撃に向かう。超高速で接近する彼女の魔力を垣間見て、並々ならぬことが起きたと直感する。


 前回とはまるで違う。禍々しいオーラをまとっている。


「生きていたのか、アリーナ」


 アリーナは、左手を失っていた。だが、そこからは魔力によって作り出したと思われる緑の触手のようなものがうごめいていた。


「あれで私を殺せると思っているの。ふふ、神は私を見捨てない。私は、神の使徒。邪神の使いであるあなたなんかに殺されない。あなたがいなければ、こうはならなかった。すべてを終わりにしましょう」


「もう、戦争は終わる。お前が考える破滅は訪れない。だから、やめろ、アリーナ」


「そうやって、あなたは世界を内部から崩そうとするんでしょう。見せかけの平和なんて意味がない。この戦争が起きたようにね。なら、すべてを壊してやる」


 今まで感じたことがない強力な魔力だ。


「なにをするつもりだ」


「わかっているでしょう? クニカズ? ここであなたとグレア帝国の宰相を殺せば、暴走するこの時代は止められなくなる。戦争を終わらせることができるのは、あなたたち2人がそろってこそ。どちらかでも消えてしまえば、そのまま血で血を洗う大戦争に突入する」


「もう事実上の戦争は終わったんだ。今からは誰も殺させない」


「なら、守ってみせなさい。無駄な抵抗だと思うけどね」


 アリーナは攻撃態勢に入った。狙いは俺の後方で動きが制限されている宰相だ。俺の最終ミッションは、敵味方すべてを守り切り、アリーナを撃破すること。難易度は高いが、わかりやすい。


 俺も臨戦態勢で魔力を解放する。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 自己矛盾が甚だしく、既に自我が崩壊してる感もありますな。 狂気のままでは終わらせて欲しくありませんな。
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