第254話 クニカズの進化
『(センパイ、アルフレッド将軍から魔力通信です。『世界最強の航空魔導士のレベルを披露してやれ』だそうです)』
「無理を言ってくれるな。こっちは医者の制止を押し切って前線に戻ってきたんだがな」
『(でも、あなたは絶対に止まらないですよね。もう誰も奪わせないんでしょ?)』
「ああ、そうだよ。モード:エイギス発動」
俺は、進化した自分の力を解放する。体に恐ろしい負荷がかかるが、一気に敵の半数をロックオンする。
『センパイ、攻撃許可を』
後輩は、俺の負担軽減のため、できる限り補助をしてくれるようだ。
「ああ、撃ち落とす」
俺が放った攻撃は、30発ずつ2回に分けて、敵航空部隊すべてに攻撃を浴びせる。地上の味方に一歩も触れさせない。神の楯。
ありえない飽和攻撃によって、敵は光に包まれていく。
攻撃を避けたエース部隊には、3発ずつ追加で攻撃をしていく。
『センパイ、敵航空部隊の壊滅を確認。ですが、1機生き残りがこちらに突っ込んできます』
「やはり、来たな。アリーナが」
『はい!』
「決闘だ。一気に敵をせん滅するぞ」
俺は、アリーナに向かって突撃する。
※
『クニカズ総監だ!』
『すごい連続攻撃だな。魔力の軌跡がまるで、白煙の天使』
『これで勝てる。クニカズ将軍の復活は本当だったんだ』
『ひとりですべて片付けていくぞ』
『敵、航空部隊の壊滅を確認!』
『あれは本当に守護天使だ』




