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時止め姫の不思議な屋敷  作者: 真裏
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プロローグ お姫さまのたんじょう

「姫が産まれた!」

「なんて美しいの…!」

「見て、あの目!」


 王国は一人の子供が生まれたことで大騒ぎ。なんたって、その子供は王様と王妃の間にできた姫なのだから。

 国中の人々が姫を見て、その美しさに息を呑みました。

 太陽の光を浴びてキラキラしている、きれいな金色の髪。晴れた空をそのまま切り取って、そこに貼り付けたみたいに透明感のあるブルーの瞳。人々を感動させるには、充分な容姿をしていました。


「この子の名はヴィーナだ。」


 王さまが高らかに国民へ伝えれば、国が大好き人々は大喜びをしました。口笛や楽器の奏でる派手なメロディー、それから、歓声が王宮を埋め尽くしました。


「むー…?」


 まだまだ首の座らない第一王女ヴィーナは、訳が分からないといった顔をして、むーと小さく呟きました。しかしその後、人々が喜んでいる雰囲気を感じたのか、きゃっきゃと楽しそうな声を上げました。国民はその可愛らしい姿を見て、またほぅっと息を吐きます。


「さぁ、ヴィーナ。風邪を引いてしまいます、あとはお父さまに任せて、わたくしたちは部屋に戻りましょうか」


 まだ言葉の通じないヴィーナに対して、精一杯声をかけているのは王妃です。そのきれいな金髪をヴィーナへ受け継いだ、これもまた美しい顔をしている女の人です。

 この国のルールで、18歳を迎えた女性は髪を結いあげるというものがあるので、王妃は髪を一つで結んでいます。

 肩に流された髪をぐいぐいと引っ張って、ヴィーナは楽しそうです。


「本当は召使いにめんどうを任せるのですけれど…今日ばっかりは許してくださるわよね」


 少しでも長い時間ヴィーナと居たいようで、王妃は「この子を離さない」と強く彼女を抱きしめました。王妃の鼻の中をくすぐるのは、赤ちゃん独特の甘い、ミルクのような匂いです。


 可愛くて、美しくて、人々を魅了するヴィーナ。

 彼女の人生が狂わされることなど、この国の誰もが予想できなかったのでしょう。

可愛いお姫様を書けるように努力致します

…今はまだ、赤ちゃんだけど(笑)

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