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俺は狩りを教わる?

「ラウィンー?ラウィンちょっと来て」


名前を呼んでいるのは我が母親マリアです。

普段は特にそこまで呼ばれる事は無い。だからこそ緊張する。


「母さん?えぇと…どうしたの?」

「ラウィンももう結構成長したし、そろそろ狩りに参加してもらおうと思ってね。」

「か、狩り?」

「うん、まぁ初めは多分森の中の山菜を取ってもらうと思うんだけどね」

「いつから」

「今からね」


え?急すぎません?急すぎます…!


「じゃあ…行ってらっしゃい!」

「え、ちょ!母さぁぁぁぁぁん!!?」


俺は村の戦士に連れ去られた。俺の叫びは母親に届かなかった。


はい。ここは森です。森の名前はピスチュアルです。俺はゴブリンです。最弱です。戦士さんは?ホブゴブリンです。今は?はぐれました。


「これ…まずくない?」


何かちょっと遠い所でうぉぉぉん!!とか聞こえるし…ククル先生何ていう魔物?

『解…憶測ですが、スピスチュアルウルフだと思われます。』

スピスチュアルウルフ?それ…強いの?

『解…通常のゴブリンなら瞬殺です。』

え?それ絶望的じゃん…?え?

『解…通常なら、です。最適化により他のゴブリンより強いので瞬殺とは行かないでしょう。まぁ死んじゃうと思いますが。』

えぇ…ま、まぁまだ鉢合わせしてないから。え?フラグじゃないですよ?と言った時点でフラグは立っているのに気づいていないラウィンであった。


うぉぉぉん!!と聞こえる声がだんだんと近付いているのに気づいたその刹那、スピリチュアルウルフが出てきてしまった。


「ちょ!!!?ククル先生!?ど、どうすれば?」


『解…スキルを駆使すれば倒せる可能性……43.795%』


「え?五割きるの?それキツくない?」


『解…私を…いえククルを使っていただければ倒せる可能性……98.998%』


「……ククル先生っ!」


感動のストーリーです。泣いてもいいですよ?

いや…泣く要素無くない?と思っても口に出してはいけません。

とこんな事をやっている間スピリチュアルウルフは魔法使い身体能力を強化しようとしていた…がククル先生がそんな事をさせる訳もなく。強制的に少し前にとった火属性魔法をスピリチュアルウルフに当てる。正直クソほど弱い。育ったのは育ったけど魔力は290ほど魔力量は790程。人間には全然敵わない。それでもスピリチュアルウルフにはそこそこ……効いてないね。発動は防げたっぽい。

発動を妨げられたスピリチュアルウルフは直線上に俺を殺そうと爪を俺の首元に素早い動きで攻撃してくるが、俺はククル先生無しでもこれ位は避ける事が出来る。多少能力が上がってるのもあるけど、最適化の…ククル先生の能力で脳の処理速度が100倍になってるから避けるのは凄い簡単。当ててもダメージは殆ど無いから倒せないんだけども。スピリチュアルウルフに弱点ないの?


『解…体内にある魔石を砕けば倒せます。』


うーん……剣とかないんだよな………そうだな…思いついた。

スピリチュアルウルフは俺に攻撃を避け続けられるのが相当ムカついたのか直線的に噛み付いてきた。その時を俺は狙っていた。俺はスピリチュアルウルフの口に俺の放てる火属性の魔法を最大魔力でぶっぱなした。それでもスピリチュアルウルフを覆えるぐらいしか火力はないのだが。それでも口の中から体内に入った俺の火属性魔法は体内からぐじゅぐじゅに燃やし尽くし、スピリチュアルウルフの命を絶った。


「おぉ…倒せちゃった」


『解…当たり前です。私という存在がいる限り多分…きっと負けはないです。負けても死ぬまでは…多分。』

ちょ、そこは負けませんって言い切って!?


「ラ……ウィ……ラ…ウィン……」


少し遠くで戦士さんが俺の名前を呼んでいる。


「ここです!ここです〜!!!」

「ラウィン!そこか!!待ってろ!!」


ガサガサと戦士のホブゴブリンが出てくる。そういや名前知らないな…。ガサガサ……?何か…二人分聞こえてた気が……


「おぉ…ラウィンっ!!って!!スピリチュアルウルフまでっ!!ちっ!待ってろラウィン!!すぐ片付けてやる!」


スピリチュアルウルフは俺を弱いと判断し、俺の方に噛み付きに来る。戦士さんは素早い動きでスピリチュアルウルフの横腹を盾でぶん殴る。


「キャウン!!」


情けない声を上げるスピリチュアルウルフ。この光景を見ているとスピリチュアルウルフが凄く弱そうに見える。てかどうなの?ククル先生?

解…森の中で11種類いる中で上から6番目です。

まぁまぁだな…ほんとにまぁまぁ。リアクションを取りづらい。

でも中々の強さの筈なのに戦士さんは楽々と戦っていた。

スピリチュアルウルフは直線に爪で攻撃を加えるが、剣士さんはそれを剣で弾き斬る。これを約3分ほど繰り返しスピリチュアルウルフの命は絶たれた。


「ふぅ…しゅうりょ……え?スピリチュアルウルフの死骸が……二つ?」


あ、気付いたようだ。どうなる?


「…まぁ死骸が放置されるのは良くある事だしな。まぁ…ラウィンがなぁ…まだ…ゴブリンだしな………。」


あ、俺が倒してないと思ってる。まぁ当たり前だよな。ゴブリンってこの森で下から2番目らしいしな…ホブゴブリンは上から5番目だ。ジェネラルは今は居ない。昔は居たらしいが…。


「とりあえず帰るぞ?ラウィン」

「分かりました。助けて頂きありがとうございました!」


一応感謝を述べておく。


「おう!!ラウィンは礼儀がなっているな!」


ふぅ…正解だったようだ。

短くてすみません!

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