私は魔王討伐をしなければならないらしい
毎日投稿したかったんですけど…間に合いませんでした。申し訳が無いm(*_ _)m
風魔法を調子に乗って乱射して、気絶してしまった時から数日。
「この娘も将来魔王討伐に行くのねっ!」
「あぁ!名誉な事だ!」
母親と父親の会話で私が魔王討伐に将来行く事が決定している事を知った。私はこの力を生きている者に向けたくない。と言うのが本音だ。と言うか魔王?の事を良く知らないから分からないけれどね。悪者なら…仕方ないのかなぁ。
そんな事を思いつつ、弱い風を起こす事の出来る高速詠唱風起こし「低」を使う。
楽しいからとかじゃないからっ!
と自分に対する言い訳をこぼす。実際何で使っているのかと言うと、使うと魔力量が上がる事が分かったからだ。
楽しくないと言えば…嘘にならなくもないけど…。
正直の所私は楽しんでいる。死んでしまったのは仕方のない事なのかな、と言う楽観的な考えで魔法もこの世界も楽しんでいる。
楽しいから仕方ないよねっ!!仕方ないっ!
ただ最近の悩みは魔法も楽しいが、そろそろ新しい刺激が欲しいと言う事だ。たまにこの家の構造の話が聞こえる時がある。その時にたまたま知った事の中に一つ重要な事が聞こえてきた。
「すみません!ここの部屋に片付けると言う事で宜しいでしょうか!」
「あぁ、本はその書斎室に片付けておいてくれ」
こういう事。しかも聞こえてきた距離的に私の部屋の隣かそのまた隣だ。
転移魔法でちょいちょいと移動は出来るんだけど、魔力が持たないんだよね。そこが強敵。さて、なら移動距離を詰めようという作戦にした。身体強化魔法?の中に筋力増強「低」と言う物を使って少しでも距離を詰めた。けれどこの家?にはやたらと人が居る。その為ドアを開けて書斎室まで距離を詰める…と言う事が出来ない。不可能に近い。なら私は逆に飛んでから帰ればいいんじゃないか?と言う賭けに出た。
まずは転移魔法「低」を使って書斎室に飛ぶ事が一つ目の難関。人が居ない時に飛ばないと、すぐにバレて更には魔法がもう使える事がバレてしまうからだ。この年から魔法が普通は使えなかったら?悪魔憑きの子とか言われるかもしれない…。
まぁ一応心配しとくに限るでしょ?そういう事なのだっ!私は一応用心深い方なのだっ!
とそんなくだらない事を考えつつ私は耳を澄ます。魔法で強化すれば?と思うかもしれないけど、それだと魔力?が持たないのだ。…多分。
そしてタイミングを伺う事約1時間。
来たる時が来たよっ!!
私は心の中でそう叫ぶ!即座に魔法を使い転移を開始する。人が居る気配はしない!今がチャンスのはず!とそう思い即座に飛んだ。視界が一瞬消え、目の前には。
ビンゴだ!!書斎室に1度で行けちゃった!!
私はそう思う。因みに飛ぶ場所はここから2部屋?分くらい離れた場所に飛んだ。後々気付いた事何だけど、飛ぶ場所を間違ってたら壁に埋もれてたかも知れなかった。
見渡す限り本!…まぁ赤ちゃんだから身長のせいもあるけれどね。
私は本に手を伸ばす。もち…上がらない。
仕方ないよねっ!
少し予定外だけど、身体強化魔法を使って力を上げる。すると本は簡単に持ち上げる事が出来た。
どういう原理なんだろうなぁ。ここの本に書いてたらいいな。
そう思いながら取った本は"魔法教科書「序章」"。
『言語:フロスト帝国IIを取得しました』
少し驚いたけど、もう慣れてきたなぁ。異世界?にも少しは慣れたのかな?
私は色々な事に驚くと言う感情を見せる事は無くなった。まだまだ興奮はするけれど。良い意味で異世界に慣れてきたのである。
それよりも早速本の中を読もう!!
私はそう思い、本を開いた。
後数話続かせるつもりです。長くなってしまう様なことがあれば、途中で無理矢理切ってしまうかも…知れません。