勇者に生まれた私〜勇者サイド〜
主人公のラウィンがまだ生まれてない時の話。
私は死んだ。死んでしまった。殺されてしまった。確かに死んだはずなのだ。あの痛みは簡単に忘れられるものじゃあ無い。撃たれた瞬間自分はまだ"生きていた"だけれど無理だった。数十秒は耐えたんじゃないだろうか?最後は視界がブラックアウトして意識は途切れたけれどね。その筈なのに何で私は赤ちゃんになっているのだろうか?初めは「あれ?生きてた?病院の天井?」と一瞬思った。ほんの一瞬だけど。だけど思ったんだよ、あれ?これ天井が豪華すぎない?とね。だって天井にシャンデリアがある病院何て聞いたことも無いし見た事も無い。
(もしかしたら日本の病院じゃ治せないから海外に?!)
とは考えたんだけどその考えはすぐに間違いだって気付かされる。そうこの瞬間に自分が赤ちゃんになっている事に気づいた。
「きゃっきゃっ!」
やっぱり言葉を喋るのは無理なんだね。これってクラスのオタク?とか言われてる人が休み時間とかに言ってた転生?なのかな?確か、えっと。ステータス開示?。
『ステータス開示を許可しますか?』
あ、はい。お願いします。
私は心の中でそうお願いする。あってて良かった。
名前:リアム=ハーバスト(前世名:神崎 杏奈)
種族:人間
職業:勇者「魔」
力:15
防御:21
魔力:93
魔力量:291
素早さ:6
スキル:勇者の力「魔」
あれ?勇者?私…え?
私はこの時困惑した。だって勇者だよ?御伽話で良く聞くあれでしょ?神話とかの…。
私なんかが勇者?良いのかな…。
そんな事を考えていると綺麗な女の人がやってきた。私は即座にこれがお母さん何だなと理解した。と言うかこんな状況だったらお母さんしかありえないだろうし。
多分お母さん?が私に向かって何か分からない言語で喋ってきた。そうすると私の中が探られる感覚がした。そして何かを見て慌てふためきお母さんはどこかに行ってしまった。
少し人が来て安心したのにな。
少ししてやたらとイケメンな男の人が来た。流れ的にお父さんだろうな。そうするとまた私の中が探られる感覚がした。そしてお父さん?は何かを見て驚いた。そして喜んだ。少し考えて分かった。多分勇者「魔」と言う奴を見て喜んでいるんだろうと分かった。
『言語:フロスト帝国Iを取得しました』
え?何か聞こえた…?って親が話している事が分かる。
「貴女っ!この子が勇者に選ばれちゃいましたよっ!?」
「あぁ…あぁ…」
「貴女落ち着いてっ!」
「すまない…いやはやうちの子が勇者に選ばれるとは…」
「しかも「魔」の勇者よ」
何かよく分かんないけど多分私が勇者「魔」に選ばれたらから何だろうなぁ。
それから約15年間。私は魔王討伐の為に鍛える事になった。
世界の言葉の設定
ラウィンが聞いたことがない理由は寝ている時に取っているからです。
言語の設定
ラウィンが初めから喋れたのは種族がゴブリンでゴブリン語の為初めから理解出来たと言う設定です。
逆にリアムは人間族の数ある言語の内の一つだからと言う設定です。
後から勇者が続々追加です。後5人出す予定です。(増えてしまうかも?)