ランクが上がった、さて鉄鉱山に行こう
遅くなりすぎてすみません
待ってる人も…居なくは…ない…よね?
あれから何度か同じクエストをこなし、無事に銅級にランクが上がった。ランクは6段階あるが、最上級は俺達の様な者じゃないので説明は端折る。基本的になれるランクは鉄から金。そしてその中の鉄、銅、銀、金とランクがあがる。つまりまだまだって事だ。さて銅級に上がったって事は。
「受けれなかったクエストが受けられる!」
「そーだね!」
大進歩だ!実を言うと毎日スライム討伐などを毎日受けるのは辛かったのだ。銅級となれば1日で3日分位は稼げたりするので割と楽だ。そのかわり危険度も跳ね上がる。俺はいいけど…アリエは。ーーいやいやアリエだって頑張ってるんだ。俺は過保護過ぎる。気持ちを改める。過保護過ぎるのは良くないと俺は思うからな。そろそろ何を受けるか考えるか。
「何を受けようか…?」
「なるべく安全で稼ぎがいい奴が良いよね?」
「ま、そうだな」
なるべく安全で稼ぎが良さげな奴か…そう思い、俺は掲示板を眺める。やはり豚鬼とかが良さげか?いや…これだと安全では無いか…。稼ぎは良いんだけどな。そうなると採取系か?鉄鉱石集め…ん?何かオークより稼ぎがいい?なんでだ?とそう思い説明欄を見る。
魔物が出る鉄鉱山からの採取の為危険性が増します。討伐した素材も換金する事が出来ます。
と書いてある。どうせ討伐かこんな感じのやつしかないしこれにするか?
「ラウィン?これが気になるの?」
「あぁうん。どうせこんな感じのクエストが多いんだったら1番稼ぎがいい奴が良いかなって」
「確かにそうだね!」
アリエもそう言ってる事だ。このクエストで決定だな。
「じゃあクエスト受注してくる」
「分かった!」
そしたら移動しようか。準備もしないとな。
まず、準備に必要なのはテントと剣後は古着屋で買った布を持っていく。この世界のポーションは高い。そして包帯も今の俺からすると割と高い。なら古着を綺麗に切って使おうそんな感じだ。後テントが必要な理由は馬車を使う余裕が無いから徒歩で行かないと行けない。予定では一日野営するだけで辿り着けそうだ。ククル先生一応聞くけどどれ位かかる?
『歩き続ければ大体7時間と27分42秒ほど掛かります。魔物と遭遇しなければの話ですが。』
なるほど…ありがとうございます。
内心久しぶりの出番と思ったククル先生は置いといて。
「んじゃ出発するか?」
「そーしよーか!!」
『では出発です』
ククル先生も言ってくれるんだな。んじゃあ出発だ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
移動は約1日とちょっとかかった。どうだったか?…辛かったとだけ。と言うか歩いて魔物がたまに出てくるからそれを倒しつつ進んでいただけだ。他はアリエとたまにククル先生と喋ってた。遠足を思い出して少し日本が恋しくなった。それだけだ。
さて鉄鉱山に着いたんだけど。
「予想と違う」
「え?そうかな?鉄鉱山何てどこも同じだよ?」
俺はもっとこう…マグマがあってメチャクチャ熱くて…見たいな感じだと思った。ここは何て言うか山って感じ。そこに洞窟的な洞穴的な場所
「マグマがあってー見たいだと思ってたの?」
「全く持ってその通りです」
「あはは割と常識なんだけどね」
「そうなのか…」
クルル先生言ってくれなかった。
『たまには自分で勉強してください』
あ、はい。すみません。
ふっ…その通り過ぎて言い返せないぜっ!言い返すつもりもないけどな。
そんな事をしつつ、俺とアリエとククル先生は鉄鉱山の中に入った。俺は特別緊張はしていなかったのだけどアリエは割と緊張している様子だ。
「ラウィン早く行こうよっ」
多分これ緊張じゃないな。
「楽しんでる?」
「うん!ラウィンと一緒なら何でも楽しいよ?」
嬉しい事を言ってくれるな…。だけどここからは気を引き締めないとな。
「でもここからは生死に関わるから気を引き締めろよ?」
「分かった」
アリエは短くそう言うと呼吸を整えた。その時の目が変わる瞬間を俺は見逃さなかった。
次はなるべく早めに出せるよう努力します。
「ホントだよねラウィン?」
「それな、作者遅すぎ」
『後でぶちのめしときます』
その後作者を見たものは居なかったーー