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第5話 歴史

「ピピノさん、そのままでいいので話を聞いてもらえますか?」


マリアは優しくそう言って昔話を聞かせてくれた。

それはピピノも子供の頃からよく聞いたこの国の勇者の物語。

マリアハンの魔法使いが勇者を呼び出して魔王を討伐しに旅立つと言う話だった。

マリア姫に覆い被さる形で一つになったまま聞かされるその話は子供の頃母に聞かされた時の事を思い出させ悲しくなるがマリアの優しい言葉遣いと口から言葉と共に出される甘い香りが安らかな気持ちにさせてくれる。

だが、マリア姫の話はピピノが知っている話とは違う方向に進み出した。


「そして、勇者は魔物達を殺しすぎたせいでその呪いを一身に受け魔王を滅ぼしたのに自らが新しい魔王となりました」


終わらない昔話、そして姫から語られた最後の言葉…


「そうして、魔王になった勇者は人類も魔物も滅ぼす殺戮者となり人類も魔物も殆どがこの世界から絶滅しました」


それが何を意味するのか、ピピノは姫の言葉を待った。

暫く笑顔でピピノの顔を眺め続けた姫は続きを話始めた。


「ほんの僅か生き残った魔物と人間は協力して1つの島に結界を張り共存する道を選びました。それがこのマリアハンの本当の歴史です。」


今まで疑問に思いもしなかったのがその言葉が切っ掛けで一気に頭に浮かび上がる。

何故この国以外の話を一度も聞いたことが無いのか、何故勇者のその後の話が一切語られないのか…そして、何故先月も行われた筈の勇者召還の儀式を忘れていたのか…


ピピノは何かに恐怖を覚えた。

とっさに逃げようとするがマリア姫の両腕がピピノをしっかりと捕まえて離さない。

ピピノは目を疑った。

ピピノが一つになっていたマリア姫は既に人ではなかった。

緑の色をしたカマキリにマリア姫の顔が付いていたのだ。


「今月こそは子を宿していると良いのですが」


ピピノの顔をマリア姫の口が大きく開き包み込むようにするのと共にピピノの意識は闇に沈むのだった…

なんだか観覧者数が随分伸びてて期待を裏切る展開になるのが心苦しいのですが次回最終回です。

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