新たなる武器
小鳥のさえずりが聞こえる中俺は目を覚ました
「もう朝か...」
そうつぶやき俺は体を起こした
体を曲げたり捻ったりするとボキボキとゆう音が体から響く
「顔でも洗うか」
泉に行き泉の水で顔を洗う
水が冷たくて心地いいついでに水も飲んでおく
「やっぱり美味いな...さて、朝ご飯を食べよう」
アイテムボックスの中に入っているニードルラビットの肉を取り出しファイアを使い火を起こし焼いていく
ちなみに詠唱はイメージが大事らしくイメージがあれば無詠唱でも魔法系を使える事が分かったので今まで使った事のある魔法なら無詠唱で使えるようになったしオリジナルの魔法もいくつか作ってみたそれにしても元の世界の知識はこうゆうところで役立つな
数分後には肉が焼きあがった
「頂きます」
そう言い肉を手に取り黙々と食べ進める
食べている途中である事を思い出し食事の手を止める
アイテムボックスから甘味の実をいくつか取り出し火で焼いていく
「甘味の実の説明に火で焼くと味が美味くなるって書いてあったからな」
数分後には肉を食べ終わり周囲に甘い香りが漂ってくる甘味の実が焼けたみたいだ
「さて、どうなってるかな?」
シャクシャクとした食感は弱くなってるがその代わりに甘さと旨みが増している
「ご馳走様でした」
「うん、かなり甘くなってたなさてそろそろ奴らを探すかな」
立ち上がり森の奥に入って行った
「ここら辺は昨日通ったからだいたいの木の位置とかもわかるな」
少しすると昨日キングとクイーンが居た洞窟が見えてきた
「あれ?おかしいぞ気配探知には洞窟内に何の反応もないぞ」
(何故ないんだ?もしかしてあの洞窟が住処じゃなかったのかまぁいい入ってみれば分かるだろう)
そう思い俺は洞窟の中に入った
洞窟は奥に進む道がなくただ広い空間になっていた
「かなり広いな...あれは何だろう?」
周囲を見渡していると長方形の箱のような物が置いてあった
「これは宝箱か?中には生物のような気配はないなそれに危険は無さそうだし開けてみるか」
宝箱を開けてみるとその中にはある武器が入っていた
「これは刀か?」
宝箱の中には一振りの刀が入っていた
取り出してみるとその刀は柄の先端に狼の装飾が付いた刀だった
鞘から刀を抜くと美しい黒色の刃が出てきた
「綺麗だな...これはかなり良い刀なんじゃないか?」
そう言い鑑定をしてみる
黒狼の刀(2級)
黒狼のモンスターのシャドウウルフがある特定の環境で絶命したときに稀にドロップする
切れ味は軽く振るうだけで鉄を切り裂くほどの鋭さ
柄の先端に付いている狼の装飾に魔力を込めることによって込めた魔力を貯蔵する事が可能、緊急時の魔力回復に使える
「なるほど魔力を込めることで貯蔵できるのか」
狼の装飾に魔力を込めると少し装飾が発光した魔力を止めると発光も止まった
「いい拾い物をしたな」
そう言うと刀を左腰に差し洞窟を出た
「さてどうするかな?いい武器は手に入ったしもう一度あいつらを探すか」
気配探知を使うと少しずつ弱くなっている人間の気配と昨日感じた気配を感じた
「俺と同じ人間の気配とキングかクイーンのどちらかの気配かかなりやばそうだし行ってみるか」
その気配がある場所に急いで走って行く
着くとそこには怒って暴れているクイーンニードルラビットに襲われて今にもやられそうな冒険者らしき服装の女の子の姿があった
いいかかでしたか?
次回はクイーンニードルラビットとの戦闘と少女の救出です
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