表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
運命は変えるもの  作者: ひろぽんすけ
旅立つ者
3/76

プロローグ

大体1500文字程度で1話が終わります。


多分サクッと読める文字数のはずです


というか作者がそれ以上になると頭から湯気がでます。勘弁してください…

……何だ…ここは?


何も無い真っ白な空間…ここには地面がある…のか?

夢か…しかし、夢にしては味気ないな。


「ようこそ…私の空間へ…フフフ」


何もない空間から突然、女の声がした。

俺の目の前の空間が黒く歪むと、黒い甲冑姿の女が現れた。

吸い込まれそうな黒く長い髪と、凍るような鋭い目をしている女だ。

瞳は金色で肌は透き通る様に白い。

 

………とりあえず美人と言っておこう。


「あら?フフ…ありがとうね。若い子に褒められるのは気分がいいわ。貴方を選定した甲斐があったわね」


選定?一体何の事だろうか……夢の中とはいえ美人に選んでもらうのは有り難い事だが…はて



「何故、貴方を選定したのか?…それはね、貴方がもうすぐ死んでしまうからなのよ」


は?… 俺が?どうして死ぬんだ。

冗談にしても笑えない…まずココは何だ?

夢の中だろう?

あー…いやだ。何で自分が死ぬと宣告される夢を見なきゃならないんだ。


「まぁ、いきなり死ぬと言われても受け入れがたいでしょうね。でも仕方ないわ…そうなる運命だもの」


「でも安心して…君には生き返るチャンスをあげる。ただし10回までだけどね…どう?素敵な贈り物だと思わない?」


はは…ずいぶん都合のいい話だな。生き返るチャンスって…この美人は神の使いなのか?でも…神の使いって言うよりは…


「ご名答。私は神の使いではないわ…君達で言うところの…悪魔と呼ばれている存在なの」


…悪魔だって!?何故、悪魔が人間の俺を生き返らせるんだ?

お前達、悪魔は死んだ人間の魂を喰らうんじゃなかったのか?


「たしかに私達は人間の魂を糧にしてるわ。でも私は、それだけでは満足出来ないの……ただ糧にしてるだけでは、つまらないから…ね? 」


「詳しい事は今度話すとしましょう。私と契約をしてくれたらだけど」


甲冑姿の女は俺を流し目で見てくる。

…そんな目で見ないで欲しい。

悪魔とはいえ、絶世の美人である事はたしかだ。

これは夢だし…契約すれば楽しい淫夢が楽しめそうだ。

すぐさま、俺は親指を立てて契約成立の意思を示した。


「ありがとう。これで契約成立ね。残念ながら、貴方と楽しむ事は出来ないけど…フフ」


突然、目の前の白い空間から黒い霧が現れると、美人に抱きつこうとした俺を包み込んだ。

頭の中を掻き回されたような不快な感覚に襲われ、俺の意識は遠くなる。


「選ばれし血統を持った者よ。黒く濁った絶望を期待しているわ…」


甲冑姿の女は黒く歪んだ空間を見つめながら呟いた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ