人物
エイト・アレックス
この物語の主人公
両親とは幼い頃に死別しており、ハーフエルフのアレックス神父に引き取られる。
同じ境遇で神父に引き取られたセラに好意を抱いている。
面倒な事は嫌いな性格で楽観的な思考を持っている楽天家ではあるが…いざというときに自分の命を捨ててまでも仲間を救おうとする自己犠牲の精神を持っている。
悪魔の予言通りに死んでしまったが(最初の人間の力)と(生き返る力) を悪魔から与えられて甦った。
本人は気付いていないが、人を惹き付ける魅力を生まれながら持っており、指導者としての才能がある。
アレス
人と竜の魂を融合した竜戦士
地竜と呼ばれる真紅の目をした野良竜であったが…討伐依頼を受けたエイトと死闘を繰り広げ、命を落とした。
悪魔の(気まぐれ)によって自分を討伐したエイトの命を貰い竜戦士として甦る。
最初は自分を倒したエイトに反発し、憎まれ口をたたいていたが…絶望的な状況の中で己の命を顧みず、自分を守ろうとしたエイトの(優しい心)に思わず涙を流して心を打たれる。
人の魂を真に理解したその時…竜の魂と人の魂が完全に融合され竜戦士として覚醒した。
ローズ
エイトが村から旅立ち、最初に訪れた町で知り合ったダークエルフの女の子。
幼い頃に奴隷として売り払われ領主のボルゾイに仕えていた。
細身の身体ではあるが護身術としてボルゾイから格闘技を徹底的に仕込まれており、近接戦闘能力は獣人族にひけをとらない。
奴隷から解放してくれたエイトに好意を寄せていて、事あるごとに(天然の誘惑)を仕掛けてくる。
モニカ
エイトを(気まぐれ)で生き返らせた悪魔で本名はベルサリア。
悪魔の中では高位な存在の為、地上に霊子体で長く降臨すると世界に影響が出てしまう。
運命の女神と自称し(ある目的)のために下界の限られた人間に干渉している。
その行為は、下界に悪影響を与えるとして同族の悪魔からも危険視されている。
天界の双方から畏怖を込めて「闘神」と呼ばれるほど力は強大である。
マルク・ハイケンベルク
大魔大戦で活躍した人間の英雄
悪魔から授かった魔剣スルトを持ちハイエルフと渡り合った。
モニカから10回だけ生き返る力を与えられていて、絶命しても生き返る姿を見た者からは「不死の騎士」と呼ばれていた。
彼の率いた騎士団は下界の中で最強の騎士団であり、伝説の竜戦士を始め…エルフより魔力が高い魔導人間や後に獣人族の王と呼ばれる人狼、覇竜と呼ばれる竜族の長がいた。
命を削る事で力を発揮する魔剣スルトを酷使し、ハイエルフを瀕死にまで追い込みエルフ達を退ける事が出来たが…与えられた全ての力を使い果たしたマルクは騎士団の皆が見守るなか死亡する。
ソル・スティング
この物語の第2の主人公
魔導工学が発達した大国ベルマー王国の魔導騎士団第1部隊の隊長及び魔導騎士団養成所の訓練教官である。
ベルマー王国では差別の対象となる(持たざる者)であるが、凄まじい訓練と努力により魔力を持たずにして異例に騎士団に入隊した人物である。
特に近接戦闘においては天才と呼ばれた兄ハート・スティングよりも上で、人間の中では最強ではないかと噂されている。
魔導人形の操作技術も一流で劣悪な試作機を駆りエルフを倒した事もある。
性格も騎士の模範になるような冷静で優しい心を持っているが…心の奥底には漆黒の狂気があるとモニカからは指摘されている。
ハウンド・ストラトス
ダークエルフのみで構成された傭兵団「ヘルハウンド」の団長。
ヘルハウンドは全員がダークエルフである事と汚れ仕事を好んで引き受けている事で傭兵ギルド内でも有名である。
そんな傭兵団を率いるハウンドは、依頼を受ければ赤子でも躊躇いなく殺害する非情な人物である。
闇属性の魔法に精通しており、他のダークエルフよりも魔力が高い。
セラ・アレックス
エイトと同じく幼い頃に両親とは死別しており、ハーフエルフのアレックス神父に引き取られたハイエルフ。
ハイエルフは産まれついて強大な魔力を持っているため、アレックス神父は力の制御が出来ないセラが、魔力を暴走させないように筋力に変換していた。
自身がハイエルフであることに気付いていないセラは、同じ境遇のエイトに好意を抱いている。
魔剣スルトの行方が不明な今、彼女がハイエルフとして完全に覚醒してしまったら誰も抑える事は出来ない。
アリーシャ・ブレード
本編で紹介文があるため補足。
容姿は赤髪のショートヘア「地毛は白に近い金髪だが染めている」瞳は黒色の女性
盗賊時代に鍛えられた、しなやかな身体からは、男顔負けの体術をくりだす。
非常に酒癖が悪く、飲みだすと止まらない。
本人に自覚はなく、次の日に真剣に注意される事がある。
カークいわく「下手な貴族より美人」と言われるほど容姿端麗だが、自身はそう言われるのを嫌う。
隊長であるソルより年齢が上である事を秘密にしている。
カーク・フロイド
本文で紹介文があるため捕捉。
容姿は栗色の短髪と瞳を持つ青年。
体つきは兵士としては華奢ではあるが、本人は魔導人形の搭乗員だから鍛える必要がないと、陸上訓練をサボっている。
年相応に異性には興味があり、公休日には酒場に行き、気に入った女性に手当たり次第に声をかけている。
黙っていれば、そこそこモテるが軽薄な印象が強く、話始めると女性は彼から去っていく。
いつになったら相方が見つかるのかは、魔導騎士養成所の賭けの対象になっている。
そんな彼だが、暇さえあれば実家に戻り、家業を手伝う家族想いの青年でもあった。
ニック・ウォルト
魔導人形養成所の中で、特に優れている素質を持った者達を集めた組「オベリオン」の卒業生 。
その中でも優秀だったニックは、魔導騎士団第1小隊に配属された。
素質はカークやアリーシャに見劣りはしないが、訓練期間を短縮されて卒業した為、操作がぎこちない事がある。
カークより年上なのだが、童顔と背丈で年齢以上に幼く見えてしまう。「本人は、その事にコンプレックスを抱いている」
両親は他界しており、育ての親である祖母に少しでも良い暮らしをしてほしい、との思いから平民より高い給料を貰える魔導騎士になった。
毎月、祖母に仕送りをしている孝行息子。
サイフォン・ハワード
ソルと同階級の魔導人形第3部隊の隊長。
魔導騎士養成所の訓練教官も兼任していて、「鬼教官」として卒業生からは恐れられている。
身体には刃物による無数の傷痕があり、魔導騎士になる前は、傭兵として各地を渡り歩いていた。
傭兵時代に剣での勝負には負けた事がなかったが、魔導騎士に入隊する条件として、王国最強と名高いソルと一騎討ちを行い、敗北している。