世界設定
下界
神々が自分達を崇めさせる為に作った世界。
たった1つしかない巨大な大陸の周りは全て海であり、その海をひたすら進んでいくと世界の果ての崖がある。
巨大な大陸の中で多様な種族が互いを意識しながら暮らしている。
天界
神と悪魔が住む世界
下界が出来る遥か昔から存在する世界で、何の為に神と悪魔の2種類の者が誕生したのかは彼ら自身も分かってはいない。
分かっているのは互いに相れない者だと言うことだけである。
神と悪魔は終わりが見えない戦争を果しなく続けていたが…神が下界を作った事により戦争は呆気なく終わった。
天界の物質は全て霊子で作られている為、下界の者は一部を除いて見ることは出来ない。
大魔大戦
エルフが人間とダークエルフに戦争を仕掛けた戦い。
下界では伝説の戦いとして今も語り継がれている…大陸中に戦火が広がる程の規模になった。
当初、エルフ側が優勢に戦いを進めていたが…悪魔が天界で勝利し、人間側に加勢した事によって戦局が逆転した。
さらに竜族や亜人間達も人間側に加勢し人間達の勝利は決定した。
エルフ
神が下界で作った最初の生命体。
神々が自分達を崇めさせる為に作った者達だったが、下界の生命体としては全ての能力が高すぎたが為に、自分達が神と同格であると傲慢になり、神を崇めなくなった。
自分達の種を利用してハーフエルフやダークエルフを産み出した人間達を憎んでいる。
大戦に負けた彼らは大陸の北側にあるスー地方に隠れ住んでおり反撃の機会を狙っている。
能力は極めて高く、彼らの使用する力は人間の魔法では太刀打ち出来ない。
人間
下界で一番個体数が多い種族
能力は全てにおいて並…魔硝石を埋め込む手術を施す事によって魔法を使う事が出来る。
神がエルフの代わりに自分達を崇めさせる為に作った種である。
下界にいる全ての種の中で最も欲が深く、争いを好む種族でもある。
この種としての性質を悪魔達に利用され、大魔大戦が勃発し…悪魔は天界での戦いに勝利した。
神から(最初の人間の力)と呼ばれる物を与えられて誕生したが…エルフのように傲慢にさせないよう、ある程度の能力まで達したら力を薄れさせる細工を施された。
竜族
下界の中で戦闘能力は最も高い。
上位種と呼ばれる竜はエルフでも単独では太刀打ち出来ない。(上位種は下位種が融合して誕生する)
群れで行動はせず、子育て以外は単独でいる事が多い。
大魔大戦では人間達に加勢しエルフと戦ったが…時がたつにつれて人間との関係は薄れていき、現在は補食者として人間を襲っている。
ダークエルフ
人間とエルフとの間で生まれた種族。
魔力を生まれついて持っているため、魔法を使う事が出来る。
灰色か褐色の肌を持って生まれ、稀に温和な者もいるが性格は攻撃的である。
ダークエルフ同士では子を成すことは出来ず…種を保つには人間とエルフの交配が必要である。
大戦では人間と共に戦いエルフに勝利した。
人間とは上手く共存しているようではある。
ハーフエルフ
ごく稀に生まれる人間とエルフとの間の種族。
ダークエルフと違うのは外見が人間と同じである事と、生まれついて体に魔硝石と呼ばれるものを持っていること。
魔力はダークエルフより高い…魔法より高度な力を持つ者もいる。
人間達からは魔硝石を持っている希少な個体として狩られる対象となっている。
非常に温和な性格で争い事を好まない…信仰心は高く神々を常に崇めている。
亜人間
神が人間を作る前に試作として作られた生命体。
そのため、数多くの亜人間が存在する。
翼が生えているウィングマン・水中で暮らすリザードマン・獣のようなウェアウルフ(獣人族)等…
人間達とは非常に友好関係にあり、一緒に住んで暮らしているものが多い。
各々が得意な地形に誘いこめばエルフですら倒せてしまう程の潜在能力を秘めている。
魔硝石
ハーフエルフの第2の心臓と呼べるもの
緑色をした半透明の結晶体で半永久的に魔力を産み出している。
人間はこの魔硝石を使い、兵器から生活家具まで幅広く利用している。
最新の魔工技術によって複製をする事も可能になり、一般市民にも出回るようになった。
魔導人間
手術によって魔硝石を人工的に埋め込められた人間。
魔導人間となった者は魔硝石の魔力を利用して魔法を使用する事が出来るようになる。
魔硝石の耐性が無い者は魔導人間になることが出来ない。(体内に全く魔力が無い者)
通常は複製された魔硝石を埋め込むが、中にはオリジナルの魔硝石を埋め込んだ魔導人間もいる。
魔工技術が発達した国では魔導人間になれない者は差別の対象となっている。
クロム
大陸で最も使用されている鉱石。
貨幣を扱う国や村では、この鉱石で作られた硬貨を使用する。
家具や武具などにも多く使用されている。
亜人間のドワーフはクロムを特殊な炉で鍛造し、クロムダイトと呼ばれる金属を産み出した。
魔導人形
魔硝石を動力源とする人型兵器。
来るべきエルフとの戦争に人間が勝利するために開発された。
術者がいれば自動操縦も可能であるが、本来の戦闘能力を発揮する事は出来ない。
操縦者は持たざる者(魔硝石に耐性が無い人間)が操縦しないと、動力源の魔硝石が反応して操縦に支障が出てしまう。
最初の試作機は性能も悪く、生産費用も莫大だった為に兵器としての正式な採用は見送られたが…より安価な鉱石(フェルム鉱石とクロムの合金)を使用したセイバー型が開発された事により採用が決まった。
現在、セイバー型を基準とした数々の試作機が開発されている。
魔剣スルト
英雄マルクに悪魔が授けた神聖剣。
使用者の命を吸い取り、天界の者と同じ力を与える魔剣である。一介の騎士でしかなかったマルクを英雄と呼ばれるまで名を広めた。
その切れ味は能力を使わずとも凄まじいもので、クロム鋼を容易く切断する事が可能である
また、材質は霊子を使用しているために、刃物につきものである刃こぼれが無い。
あまりの威力と使用者の生命を削り取る危険性に、マルクは死ぬ直前に最も信頼できる友に託した。
黒騎士「シュヴァルツリッター」
現時点の魔導工学の粋を集めて作られた特別機。
装甲は量産型の合金を下地に「ドラゴンストーン」を
組み込んでいる。
動力炉には複数の魔硝石を融合させた物を使用しており、量産型とは比べものにならない出力を実現している。機体性能もさることながら、装甲が変化するなど能力は未知数である。
世界を変える力を持っているようだが…