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LOG.20 ー 崖っぷち ー On the Edge

——実話。

俺と、現役モデルと、不倫と…。


こんな人生で、マトモは無理。


たった一度の出会いで、人生が壊れた。


これは、その記録。

————







シン

「ごめん。」

「俺……結婚するんだ。」





2号機の顔が止まる。





2号機

「誰と……?」

「意味わかんないんだけど…」






ここで強烈な嘘を置く。


くらえ! はかいこうせん!






シン

「ま、厳密に言うと結婚というか」

「実家に帰るんだ」

「俺、母さんが好きなんだ。」

「女として。」







沈黙。


呼吸さえ忘れた顔。

良い。

効いてる。






こうかは ばつぐんだ!


とどめ。






シン

「60歳手前で親父が再婚してさ」

「そしたら嫁が30歳で!」

「歳が近い母さんが誕生したんだ」

「惚れちゃってさ、俺」

「だから、

 実家に帰って口説こうと思う」

「だから一緒には住めない。」




完全沈黙。


動揺の気配だけが空気に残る。








もちろん、わかってると思うが

最初から最後までフルでウソだ。


さすがの俺も

ここまではキモくないゾ。







そしてさらに、

そこに優しさの形を被せる。


感情操作は、いつだって飴と鞭。







シン

「なぁ2号機。」

「何か困ったら いつでも頼ってね。」

「失ったんじゃない。」

「“元の生活”に戻るだけ。」

「生きてりゃまた誰かに出会うさ。」






2号機の目から涙が消えて、

完全にドン引きの顔になっていた。


大成功。






2号機

「……うん。」

「わかった。」

「ありがとう。シン。」






そうそう。やめとけ。


再婚した親父の嫁を狙うような

終わってる俺と結婚なんて

したくないよなぁ?





最後まで綺麗な別れ。

さすが神様。誰も傷つけない。






俺が神だ。

バカが、二度と逆らうな。







そして俺は微笑んで返した。






シン

「こっちこそ、ありがとう。」

「3号機には、

 俺から説明しておくよ」

「また、どっかでな。」



そして2号機は帰った。







ーーー








少し、補足しておこう。



女は感情で動く。


時々、爆発する。




だから保険も撒いてある。





俺の店がある住宅街には

何件か店が他にもあった。




その中でも

マスターのバーと定食屋の

この2つの店が街の情報を持っていた。


なんでも知ってる。





マスターは

口が堅いから信用できるが、


定食屋のババアは

マジのガチで心から信用ならん。


口が軽すぎるしゴシップが大好き。


人の失敗や噂話は

すーぐお客さんや

近所の仲間に言いふらす。


普通に性格が悪い。

だからこそ、

"俺には ちょうどよかった"。


定食の味だけは激ウマいので

週に3回ほど通っていた。







多分、みんな同じ。


ババアは嫌いだがババアの飯は好き。




だから人気の繁盛店だった。










そして、


近所の定食屋のババアに

定期的にこう言っておいた。




シン

「この辺に住んでるヤツでさ」

「人のことマザコンとかゲイとか、」

「勝手に決めつけて

 噂流すヤバい奴いるらしいよ。」

「オバチャンも気をつけてね。」






週1で刷り込み。


前にも聞いたよ、と言われたら


そうだっけ?でOKだ。


こんだけ刷り込んでおけば

噂好きのババアは情報を放出し続ける。





つ、ま、り




もし今後、

ミカレプリカ達が

今回のような緊急回避後に

復讐の意味で噂を撒いても、




少なくとも住宅街の中では、

大きな傷にはならないはずだ。




俺の店は

住宅街のお客様がメインなので


この作業のおかけで

最低限の安心感はある。


俺は守られる。





完璧防壁ではないが、

少しでもリスクマネジメントしておく。




全ては順調、準備も完璧。








…のはずだったが、




この後、

俺は大ピンチに落ちることになる。

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