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LOG.18 ー 俺は神様 ー I’m God

——実話。

俺と、現役モデルと、不倫と…。


こんな人生で、マトモは無理。


たった一度の出会いで、人生が壊れた。


これは、その記録。

————








バンッ!!!


店の扉が弾け飛んだ。






「オラァ!!夜遅くに何してんだよ!!」







4号機の旦那だった。


…いや待て。

香港じゃなかったのか、お前。







ーーー







ほんの一瞬パニックになったが、

俺は人より“修羅場経験値”が高い。



ふつうの男なら固まるところで、


むしろ、

“どう逃げるか”

を冷静に組み立て始めていた。



しかしそれ以上に、

4号機の動揺がゼロだった。






4号機

「あら?帰ってきたの?♡」

「どうしたの?その怖い顔」






笑っている。


この余裕を見た瞬間、俺は悟った。




4号機、

お前を選んで正解だったよ。






バカと不倫すると修羅場で詰む。

だが4号機は違う。



頭がキレる。

動きが早い。

演技ができる。

サイコパスで嘘つき。






お前は俺に似ている。








ーーー






4号機の旦那

「『あら?』じゃねぇんだよ!」

「また浮気しただろ!」

「全部知ってんだぞ!」

「こいつとやってんだろ!」







というか旦那の見た目…。


スウェットで、

サンダルで、

坊主にグラサン…か。



チンピラのテンプレを、全部のせトッピング。





ってことは、

"短気"だろうな確実に。


怒らせて罠にかけるか?


なんか良い感じの嘘ないかなぁ…

どーしよっかなぁ…





と考えている間、

4号機が椅子に座って足をパタパタし始めた。






あ。





緊急回避システム、発動合図。







俺が作って、4号機に叩き込んだ

“何かあった時用の脱出ポッド”。






本当は、

こんな安い修羅場で

使ってほしくなかった。


だが……まぁしゃあない。やるか。








4号機

「違うわよ、バーカ」

「ウチとこいつはなんもないから」







完璧な第一声。


4号機が“スイッチ”入ったのを見て、

俺も演技に入る。







シン

「す、すみません……

 アタシ、帰ります……」








4号機の旦那

「待てコノヤローッ!!!」






胸ぐらを掴まれた瞬間、俺は叫んだ。







シン

「ま、待ってください!

 アタシ……ゲイです!」







旦那が固まる。







4号機の旦那

「……は?」

「嘘ついてんじゃ、」





4号機

「ホントよ」

「この人、彼氏の惚気しか言わないの」

「マジでウザかった」








完璧。

アドリブ力が高すぎる。


旦那のトーンが急に下がる。






4号機の旦那

「……あ、そうなの……」

「悪かったな……」






胸ぐらから手が離れる。






おい、歩くドンキホーテ。

俺は心が乙女なんだから

繊細に扱えや。


殺すぞ。









ーーー







4号機は俺に畳み掛ける。




4号機

「つーかお前さ」

「ウチが“付き合いで”

 整体行ってあげてるのよ?」

「なのにお前…」

「気持ち悪い惚気ばっかで」

「全っ然揉んでくれねえの!」

「気持ち悪いの!わかる!?」






旦那

「……そんな言わなくても」

「可哀想じゃないか…?」






旦那のほうが

気迫に押されて小声になる。






4号機

「ふぅ〜スッキリ!」

「あなたのおかげで本音言えた♡」

「だから浮気じゃないの♡」

「焼肉行こ♡」






旦那は腕を引かれるまま、

尻すぼみになる。






4号機

「ゲイ!早く帰れ!!」

「しっしっ!!」






帰るタイミングも調整してくれる。

4号機、お前は天才だ。






シン

「……じゃあ、帰ります」





泣きそうな顔の演技のコツは

"すっぱい時の顔"だ。







外に出た瞬間、

4号機の旦那が駆け寄ってきた。






4号機の旦那

「さっきはすまなかった!

「本当に悪かった!」

「少年、気をつけて帰ってね…!」

「ごめん……!」






深々と頭を下げるチンピラ。


俺は軽く頭を下げて、美容室を離れた。







ーーー







みたか。





“100%詰み” からスタートしたのに、

最後には相手に謝らせ、

不倫は“してない”ことになり、

俺は無傷で帰宅した。






"不倫の神様"です。







ーーー






外に出た瞬間、

俺は笑いそうになった。




緊急回避システム、大成功!


バカが、二度と逆らうな!






ただ、少しだけ惜しい。





……俺なら、

システム使わなくても普通に乗り切れた。




“たわわ” を失うほどの修羅場じゃない。







ーーー






今回で4号機を失ったが…


俺にはまだ、

2号機と3号機がいるし


何より この後、

5号機と出会うことになる。


そして、

俺の“不倫の神様”のスキルは

さらに磨きがかかっていく。




関わる人、全員、地獄へご招待。

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