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LOG.16 ー 煙の中で ー In Smoke

——実話。

俺と、現役モデルと、不倫と…。


こんな人生で、マトモは無理。


たった一度の出会いで、人生が壊れた。


これは、その記録。

————





2号機を沼らせてしまったあと、


そこから先は、

マジでネズミ講みたいだった。


沼った2号機は、


週に2、3回は

俺のアパートにくるようになっていた。


そんなある日、2号機が言った。




2号機

「ねぇ、シン。」

「うちの友達、呼んでもいい?」

「その子もレスでさ…」

「新婚なんだけど…」

「同棲から ずっとレスで…」

「溜まってるらしくてさ…」

「ね、いいでしょ?ね?」




シン

「あー。そうだなー。」




うるさい、バカが。


俺様は今、とても忙しい。




ミカ…元気かなー。

とか思いながら


天井を見つめることで忙しい。




興味無いから、

最初は軽く聞き流してた。





けど来た。


本当に来た。


しかも、また“不倫”。








ーーー








玄関を開けた瞬間、

「あ、地雷だ」

って2秒でわかった。



・年齢は30歳

・元キャバ嬢

・整形バキバキ





だけど、

妙に愛嬌があった。


笑うと

子どもみたいに無邪気だった。


最近"水揚げ"されたばかりで

新婚ホヤホヤらしい。


新婚ホヤホヤで不倫…って。








3号機

「あなたがシンくん?」

「はじめまして~、おじゃま~」

「ノド乾いた〜無理すぎ~」







と言って

勝手に冷蔵庫からエナドリを取り出す。








シン

「お、おい…」








足で冷蔵庫の扉をバンッと閉めて

ダル着を脱いでキャミになる3号機。



完全に自由人。









2号機

「ね、ね、」

「私もエナドリ飲んでいい?」







下から覗き込むように

俺に聞いてくる2号機。






シン

「はぁ……。」

「好きにしろ…。」









めんどうなことになった…。



気づけば3人でダラダラ話しながら

そのまま夕方になった。


その日を境に、俺のアパートは

アラサー人妻のたまり場 に変わった。






ーーー






2回目に集まったとき、


3号機が

コンビニ袋をぶら下げてやってきた。








3号機

「シンくん、これ知ってる?」

「セブンスターじゃなくて、」

「※※※スターってやつ。」






シン

「知らない、なにそれ」

「面白そうだな…!」





自慢じゃないが、

俺だって別に…


ド真面目、健全、

だけで生きてない。




"合法の草"は見慣れていた。





一本吸った瞬間、

世界がフワッ…と傾いた。


なかなか、悪くなかった。






3号機

「ね? やばいでしょ〜?♡」

「これに酒とエナドリぶち込むの♡」







シン

「なんか…ぷ!はは!」

「勝手に笑っちゃう!ははは!」







2号機

「えー楽しそう!ウチもやる!」







3号機

「みんなでハッピーハッピーしよ~♡」








ハッピーハッピーして…

首絞めて…

酒飲んで…


この “大人の遊び” が

完全にテンプレ化していた。






ーーー






3人でアパートに集まるたびに、

床にはピザの箱。

テーブルはエナドリ缶とスト缶で埋まり、

机の端には例の“※※※スター”。






外から見たら完全にアウトな光景だけど、

当時の俺はそれが“救い”だった。



白昼夢みたいな時間が続く。


まるで

「脳ミソごと溶かされる快楽」

みたいな時間。







しかし、忘れちゃいけないのが

全員"人妻"なこと。


つまり、夜には帰る。


夜は…結局独りだった。








独り、は、嫌だ。










ーーー








そして……。




当然、

そんな生活をしていたら…


仕事への意欲なんて

薄れていくに決まってる。





現にこの時点で俺は、


もう仕事する気が

ほぼ無くなっていたので



予約をブロックして

昼間からアパートに帰っていた。



アパートに帰れば高確率で

2号機か3号機か誰かしら、

勝手に部屋にいた。




堕落していることにすら

気づけないくらい楽園だった。









そして、

不倫の神様のパワーは

徐々に増していき、



次に4号機が増えることとなる。



地獄は、蔓延していく。

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