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LOG.12 ー 苦しみ、を、貴方に ー Suffer.

——実話。

俺と、現役モデルと、不倫と…。


こんな人生で、マトモは無理。


たった一度の出会いで、人生が壊れた。


これは、その記録。

————








ホテルに到着した。


ふとスマホを見ると、


ミカから

LINEがきていたことに気づいた。






ミカ

『先に入ってる』

『102』






言われた部屋に入ると

ミカは窓際に座っていた。


生まれたままの姿で

グラスを片手に頬杖をついて、

こちらをジッと見つめていた。



光の少ない部屋で、

彫刻のようなシルエットだけが

静かに浮かび上がっている。






ミカ

「謝りたいの?」







足を組みなおして、

頬杖をついたまま、

眉毛を片方ツンと上げるミカ。







シン

「…うん。本当に」

「ごめん…俺、我慢できなくて」

「でも、会いたくて、キツくて」

「その、だから…あの!」






俺は

ミカの前では急にIQが下がる。


まともな日本語が使えなくなる。






ミカ

「…ふーん」






細い指が、

手元のグラスをくるくる回す。





ミカ

「許してほしいなら…」

「ちゃんと犬になってよ。」





静かに、淡々と、

まるで天気でも言うみたいに。





シン

「犬、って……」





ミカ

「“ミカの言うことを全部聞く”」

「…ってこと。」

「今日こそ、ね?」







俺は生唾を飲んだ。









ーーー







ミカは立ち上がり、

ベッドに横になった。






ミカ

「ほら。ここ」






細くて華奢な首を指さしてくる。





ミカ

「アタシの首、絞めて」







シン

「……え?」








ミカ

「優しくじゃないよ。」

「でも殺さないように。」







さらりと言う。


まるで前から

知っていた教科書を読み上げるように。


指で自分の首筋をなぞりながら、






ミカ

「上から圧じゃないの。」

「気持ちいい首絞めは…」

「横からの圧で空気を薄くするの。」






俺の手を掴むミカ。






ミカ

「ここ。」

「ここを……ぎゅって。」






俺の手を喉元へ案内した。








ミカ

「わかった?」

「わん は?お返事は?」










胸の奥がざわっとした。


恐怖と

興奮と

背徳の

全部が混ざっていた。









シン

「……わん」









ミカ様の仰せのままに。












苦しみ、を、貴方に。













俺はゆっくり手を伸ばす。

ミカは目を閉じた。






ぎゅ。







指に柔らかい皮膚と、

その奥の鼓動が伝わる。






ミカ

「……そう。」

「そこ……っ!」

「んぐ………離して!」






言われた通り手を離す。







ミカ

「…っはぁ!はぁ!」







顔を真っ赤にして、

苦しそうだが、

目はキラキラと嬉しそうだった。







ミカ

「もう一回…!ゲホッ」

「今度は少し強く、時間も長く…!」









それを何度も繰り返す。


そのたびに、

ミカの息が甘く震えた。








ミカ

「シン……!」

「っ…!」

「もっと……して…!」







ミカが、力なく、開脚した。








ミカ

「きて。」

「しながら、首を絞めて。」

「同時が好きなの。」

「早く…っ!」









ミカ史上、最も甘い声だった。










シン

「わん…!」














ーーー
















そしてまた無音の時間。


俺は疲れ果てて、

ミカに覆いかぶさったまま、

肩で息をしていた。




そのままミカは

俺を抱きしめると、


ミカは小さく、

「撫でて……」と囁いた。






頭を撫でるとミカは、

猫みたいに気持ちよさそうに

「ん…」と喉を鳴らした。








今思えば…


これが

"ミカの本当の入り口" だった。




この夜のあと、


俺は

“首絞めプレイ”

という奇妙なスキルを覚えた。


後に、このスキルが

俺を"神様"へと導くことになる。

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