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華姫奇譚  作者: 葛籠屋 九十九
第1章 先代鬼姫編
40/360

俯瞰 ????

「城ヶ崎のやつ神降ろしをこうも早く使うとはな。計画としては一切問題は無いとは言えこれからの事を考えれば少々惜しいところではあるが」


白鷺城周辺の店の屋根に黒髪細身の男が立っていた。


「久野宮を戦力として削れたのは大きいのでは?」


茶髪で長身の男がスっと現れ黒髪の男に問いかける


「被検体4号か。やつはどう転んでも死んでいたさ。いや、あのイレギュラー次第か・・・」


黒影の男はポケットから手帳を取り出しパラパラとページをめくっていく


「イレギュラーと言うと風咲という男ですか」

「アレも確かにイレギュラーにはなり得るが吉音月奈だ。俺が見てきた中で最も行動が読めない。それにアイツが使う神殺しも俺達の計画を脅かしかねない。そもそもお前を追わせていたはずなんだが何故かアイツは華姫へと戻ってきた。聞き及んだ話では仕事を投げ出す性格とは思えないが」

「えぇ、至って真面目でした。黒影が出れば即狩り、困っている者が居れば手を差し伸べる。絵に描いた様な善人でした。昨晩は電話を受けてから血相を変えて華姫へと凄まじい速度で走り出しました。仲間の危機に駆けつけるのが彼女なりの正義なのでしょうね」


黒髪の男は手帳に挟まれていた写真を眺めてからため息を零す。


「仲間か・・・くだらねぇ。まぁせいぜい俺達が華姫を乗っ取るまでお友達ごっこでもしておくんだな。被検体4号、準備が出来次第作戦を実行しろ」

「城ヶ崎様の部隊を待たなくても良いのなら2週間程で最終段階まで」

「ヘマしないってんなら待つ必要もないだろ。もししくじったらどうなるかは分かっているな?」

「もちろん。良き成果を報告致しますよ」

「期待せずに待つとする」

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