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華姫奇譚  作者: 葛籠屋 九十九
第4章 異端狩り編
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第44.5幕 お話

 白い丸テーブルに珈琲を置き席に座る。どうやら珈琲を買ってきている間に琴葉ちゃんとアリサちゃんで琴葉ちゃんが将鷹に告白した話をしていた


 「振られちゃったかぁ」


 着席と同時に私は口を開いた。琴葉ちゃんには悪いけど私は少し胸を撫で下ろした。将鷹のこととられたら凹むどころの話じゃないし・・・しかも将鷹の意思を尊重するとか言っちゃったから文句も言えないわけで・・・


 「まさか切り札で勝負しても負けるなんて思ってなかったわ」

 「その切り札ってなんだったの?」


 色仕掛けとかじゃないよね?


 「重婚制度作るから側室にしてってお願い」

 「えぇっ!?それでオチなかったってこと!?」

 「そうなのよー!思いっきり地雷だったのよ!でもまぁ花影の件さえなければイケてたかもしれないわ。将鷹は私の事好きって言ってたし」


 あー・・・アレ関連は全部地雷だし将鷹が話してくれないと私も把握出来ないしで厄介な部分ではあるんだよね。あの男さえ始末しちゃえば色々と枷も無くなると思うんだけど、そんな簡単に尻尾は掴めないしそもそも私一人じゃ倒せもしないだろうし。

 それにしてもちゃんと好きって言われてるのいいなぁ。私、告白の時以来言われてないし


 「えぇー!羨ましい!私ちゃんと好きって言って貰えてないよ!?告白された時だって噛んでたし」

 「あら、これはちょっと優越感ってやつね」


 むふぅと嬉しそうに琴葉ちゃんは笑う。いいなー


 「むぅ、私は嫉妬だよ・・・」

 「まぁお互い気晴らしに今日はいっぱい遊ぶとしましょう。せっかくの武蔵だし、電気街とかオシャレな服屋とか色々行きたいのよね」

 「だね!あっ、私クレープ食べたい!」


 なんか武蔵とか中心部はクレープとかマカロンとか可愛くて美味しい物いっぱいあるんだよねー。華姫でも色々やってたけどすぐ潰れちゃうし


 「いいわね!アリサも今日はいっぱい好きな物食べなさい。私が奢ってあげるわ!」

 「えぇーいいの?琴葉ちゃんの財布すっからかんになっちゃうかもよー?」


 武蔵の物価でアリサちゃんの大食いってなると私の財布ならすっからかんになりそう・・・でも琴葉ちゃんのお財布事情なら大丈夫か


 「ふふっ、大丈夫よ!市長のお給金はそんなに安く無いもの!」

 「というか琴葉ちゃん振られた割には元気じゃねー」

 「少しはへんこでるわよ。ただ、スッキリしてるって方が大きいかしら?それに今まで通りの関係は続くわけだし」

 「んー。そういうもんかねぇ」

 「アリサにも解る時が来るかも・・・いやぁ解らない方がいいわね!まぁ大切な人の近くに居られるっていうのは凄く幸せなんだなぁってのは覚えておいた方がいいわね。さぁ、この話はここでおしまい!どこ行くか決めましょう!」


 私達は別室で話してる将鷹と薬師寺君と剣薙さんが話し終わってこっちに来るまで行きたい店ややってみたいことの話に花を咲かせていた

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