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華姫奇譚  作者: 葛籠屋 九十九
第1章 先代鬼姫編
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第19幕弍 事務所にて

「桜花、くのみー達は上手くやっているかしら」

「きっと大丈夫だろうさ。風咲と雪城が一緒に居るなら何とかなる。綺姫も知っているだろう?」


桜花は謎の自信に満ち溢れた言動をするが私にはその謎の自信が理解出来ない。


「むしろ虎織と将鷹は個別に戦う方が強いとは思うのだけれど。お互いがお互いの弱点になっている様にしか見えないわ」

「なら個々で仕事をさせてみるか?2人の命が惜しいのならおすすめはせんがな。」


何故そうなるのだろうか。たまに2人の黒影退治に同行はするけど2人で居る意味はあまり見いだせない。個々の力で戦えるのなら2人である必要性は全くもってないと言えるのでないだろうか


「お互いが弱点ではあるがそれ以上にお互いの欠点を補い合い、長所を伸ばしておる。風咲が居るから雪城は全力で敵に突っ込める。雪城が居るから風咲は無茶が出来る。まぁその無茶が昨日祟ったのじゃがな。」

「それで片方を危険な目に合わせるのは愚かしいわ!」


つい声を荒らげてしまった。


「ごめんなさい。感情的になり過ぎたわ」

「よいよい。その内、儂の言っておる事が解る。それまでは老いぼれの戯言とでも思っておいてくれ」


桜花の携帯から着信音が鳴る。シューベルトの魔王が着信音ってどうなのよ


「出ても良いか?」

「構わないわよ」

「もしもし。あぁ、では伝えた通り頼む。うむ。では健闘を祈る」


「誰からかしら?」

「内緒だ。だがこれで今宵の作戦は上手く行くだろうな」


この口振りで誰と会話したのかおおよそ見当がついた。

仕事中のあの子を呼び戻すなんてどういう手を使ったのかしら?

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