造語IFA誕生三周年企画
『造語IFA誕生三周年』企画に参加させていただきました。
前回と同じく長岡更紗さんの企画です。
イメージファンアート、略してIFAとは何か。
これは会ったこともない人の顔を想像して絵を描く、FAの事だそうです。
キャラクターではなく、作者の方を想像して描くということで、難しそうだけどやり甲斐のある企画だと思い、挑戦してみたくなったんです。
今回私は檸檬 絵郎さんを描かせていただきました。
快く承諾いただいた檸檬 絵郎さん、ありがとうございますm(_ _)m
檸檬さんと言えば思い浮かぶのは果物のレモン。まず考えたのは輪切りにするか丸ごとレモンにするか、でした。
でもフルネームで考えたら、果物のレモンではなくレモンイエローの方がいいかなと思い、まず絵の具のチューブを製作することにしました。
それがこちらです。↓
厚紙の裏側、薄い灰色の面に、黄色いマジック、黒ペン、灰色(濃いめと薄め)のペン、白ペンでレモンイエローの絵の具を描き、切り取ります。
この絵の具をイラストと一緒に置けば、画面に映えるのではないかと思ったのです。
檸檬さんは画家、アーティストというイメージもあるので、製作した絵の具は個人的にはしっくりきました>_<
絵の具から着想して、有名な画家の肖像画風にしてみようかな、と思った時にまず考えたのは睡蓮で有名な印象派の画家クロード・モネでした。
檸檬さんとクロード・モネ、レモン、モネ、クロード……混ぜたらレモネードっぽい。フレッシュな感じが良いかも?
安直にレモネード画伯とかどうだろうと閃いたのです。
まずはやってみようと、水彩色鉛筆とマジックで小さな色紙に試作してみます。
クロード・モネの肖像画風にレモンの輪切りを描き、髭の代わりに果汁を垂らし、背景にレモン要素を散りばめ、最後に顔を描き入れる。
しかし、実際に描くと、これじゃないという強烈な違和感を感じました。
会ったこともない人を描くIFAの、難しさに直面したのです……。
行き詰まった私は、参考になるかと画家のイラストを検索します。
……いらすとやさんのイラストが案外多くて、いらすとやさんてすごいなぁと再認識しました。
そして、不特定多数の人が画家とわかるもの──ベレー帽を乗せてみよう。
色をたくさん使うよりも、黄色系で統一した方が名刺がわりの絵の具に合うかも。
クロード・モネの肖像画よりも、サルバドール・ダリ系統の方が良いかな。
ダリの肖像画やら写真を参考にして最終的に描いたのがこちらです。↓
絵の具と同じ厚紙の裏面にレモンイエローの色鉛筆で下描き、黄色のマジックでペン入れして、レモン色の絵の具でラインを入れて仕上げました。瞳のハイライトに少しだけ白も使ってます。
背景にはダリの肖像画の歪んだ時計の代わりに、歪んだ輪切りレモンを木の枝に引っかけてます。
人様のキャラクターを描くFAも難しいですが、IFAはまた違う奥深さがありますね……。
何人分も描かれる方はすごいと思いました。