39話!
「くそっ、やめろぉぉ!」
ゴーディルがそう言いながら、顔を近づけてくる。ゴーディルに取り憑いているゴーストが偶然、見えた。このゴースト、顔を赤らめて、ニヤニヤし、ハァハァと息を荒げているように見える。コイツ、腐ってるのか。
「出ていけぇぇ!」
気合の雄叫びをゴーディルがあげると弾けるようにゴーストが離れていく。
「ありがとう、ゴーディル! 助かったよ!」
「ははっ、わりぃな、手間かけた」
いろいろ助かった。
「でもこりゃあやべぇぞ」
すでに何人かが取り憑かれているようで、仲間同士で戦っているところもある。明らかに劣勢だ。僕はクレブリアの方を見る。しかし、クレブリアはすでに取り憑いていた。
「いーやー!」
クレブリアは服を少しずつ脱いでいた。抵抗をしているようでとてもゆっくりだけど、すでにほとんど裸になっている。
「クレブリア!」
それを見た瞬間、ゴーディルの怒気が含んだ声が響いた。
「てめぇ、やめろ」
低く怒った声でゴーディルが剣を振り上げ、ゴーストにめがけて攻撃する。そしてその剣はゴーストに届き、うめき声のようなものをあげてクレブリアから離れていった。
「あ……ありが……と」
ゴーディルはクレブリアの言葉に小さく返事をする。そのまま手早く、脱がれたクレブリアのノースリーブのロングコートを掴み、クレブリアを包んだ。
「行くぞ」
ゴーディルがそう言ってクレブリアをお姫様抱っこする。
「ひゃぁっ、ちょっと!」
「大人しくしとけ」
「ッ! ……はい」
「てめぇら! 撤退だ! スケルトンの剣はゴーストに効く! 近くの取り憑かれてるヤツを助けて俺についてこい!」
辺り一体にゴーディルの声が響き渡る。誰もがその声に安心感を抱いた。僕は一番近くにいた取り憑かれているゴーディルチームの人を助けて、ゴーディルについていった。
僕達は村へ続く道の途中まで逃げてきていた。
「全員いるか?」
確認するようにゴーディルが聞くと一人の男が「こちらのチームはいます」と答える。僕も「うちのチームもいる」と答えた。
「よかったぜぇ」
フッと表情が緩んだゴーディルがそう言う。
「なんとか、有効打が見つかったね」
「希望が見えてきたわ」
ヴェールが逃げる時に回収してくれた服をクレブリアは着終えたらしく、木の影から姿を見せてそう言った。
「クレブリア、すまねぇな、肌を見ちまった」
「別に」
クレブリアは顔を背けて言った。僕達にも顔は見えないけど、ちょっと見える頬が赤くなっている。
1回目!




