34話!
僕はクレブリアの話を聞いて驚いた。確か日本は昔、電話をかける時に電話交換とか言うので同じような事をしていた。今はどうか知らないけど。クレブリアは数世代先の知識を生み出せるほどの頭の良さをしているんだと思う。
「クレブリアは発明王になったらいいと思う」
僕は素直に思った事を言った。
「急に何よ」
「いや、別に」
「よくわからないけど……私程度じゃ無理よ」
顔を左右に振りながらクレブリアは言った。僕には謙遜なのか本当に無理なのか推し量れなくて黙るしかなかった。
「あっ戻ってきたぞ」
ヴェールが指差した方向にはゴーディルの姿があった。
「おう、見つけたぜ」
そう言ったゴーディルに僕達はついていく。本当にすぐそこで道を一本間違えてただけだった。ギルド前にはゴーディルの仲間たちが手を振って待っている。
「ありがとうね」
僕はゴーディルにそう言うと「気にすんな」と言ってからクレブリアに体を向けた。
「クレブリア、俺達はどうすりゃいい? 大人数でぞろぞろと邪魔になっちまうだろ」
「……そうね、でもそちらのチームが誰も来ないのは困るから、ゴーディルは来てくれるかしら」
「おう……じゃあお前らここらで時間つぶしてな」
「じゃあ行くわよ」
僕達はギルドに入る。ギルドの建物もそうだけど、内装もセレンとほとんど変わらない。これなら初めてのギルドに来てもわかりやすい。
「すごいわね、そっくり」
「そっくりですね」
僕達がキョロキョロとギルドの中を見ていると一人の男が声をかけてきた。
「ヨルセダさんの所の方たちでしょうか?」
一斉に僕達は声の主を見る。爽やかなイケメンの男。歳は三十後半くらいに見える。イケメン青年実業家を思わせる風体だ。僕は「はい」と答えた。
「よかった、概ね予定通りですね」
男は爽やかでなんかキラーンっていう効果音が聞こえてきそうな微笑を浮かべて言った。
「私はデーク・マクバー、ギルドのドサバ支部長です」
「ご丁寧にどうも、私はクレブリアよ」
「セルカ・エミュゼットです」
「エル・モアです、こっちはネピア」
僕は自分の名前と隣にいたネピアを紹介する。ネピアは控えめに頭を下げた。
「アタシはヴェールだぞ」
「俺はゴーディルだ」
全員の自己紹介を終える。するとゴーディルが付け加えるように言った。
「あと外に待機してる二十三人の男がいる」
外の方を親指で指してゴーディルが言った。
「なるほど、全員で二十九名ですか、ありがたいです」
2回目!




