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転生オーライ!  作者: 高岩 唯丑
4:枯れた柳の正体は

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29話!

 部屋に入って僕とネピアは一息ついた。他の部屋はセルカが一人でクレブリアとヴェールが一緒。いつもと同じだ。疲れてるだろうから皆と特に約束はせず解散になった。明日の朝、馬車に集合だ。


「エルは疲れてない?」

「うん……じっと座っている時の対処法を知ってるからね」


 なんの役にも立たないかと思われたスキルがまさかの利用価値だ。


「ネピアも当然、大丈夫だよね?」

「大丈夫……なんともない」


 やっぱりネピアにとって同じ姿勢は特に問題ではなかったらしい。


「ちょっと外に出ようか」

「いかがわしい店?」

「違うから! 普通に何か食べたいなって、せっかくだし」


 少しお腹が減ってるのは確かだった。馬車の中で用意されてた食料を食べたけど、やっぱり無くなっちゃいけないし。そう思うとたくさんは食べられなかった。


「キレイなお姉さんつまみ食いたい?」

「だから違うから!」


 僕は「もぉ」と言いながら部屋の外に出る。ネピアも続いた。宿屋を出るとさっき到着してから通った道を戻る。しばらくすると賑わいが増えてきた。


「やっぱりこういう所だとテンション上がるのかな、賑わってるね」


 普通の街に比べたら、人は少ないけど。


「ネピア、気をつけてね、杖を奪われないようにね」

「わかった」


 なんとなく治安も悪そうな気がする。乱雑さがひったくりみたいな犯罪をしやすくしそうだ。


「さぁて、どうしよう」


 宿屋を中心に広がってるなら一周全部、こういう感じなのか。ちょっと気になって右手側に向かって僕は歩き出す。そのうち、同じところに戻ってくるはずだ。


「繁華街? みたい」


 ネピアがポツリと言った。僕の記憶には繁華街はイメージしかない。行ったことないし。だから疑問系なんだろうな。


「多分もっとすごいよ、本当の繁華街」


 ネオンで彩られて夜でも明るいというイメージ。でもここはネオンなんてないし、魔法石で照らされてて少し明るい程度。


「暗いからこそ、いろいろ危なそう」


 灯りと灯りの間、店の灯りもない暗がりに人が動くのが見える。僕は目をこらすと見覚えのある服装だった。暗い中、白がよく見える。


「セルカ?」

「どうしたの?」

「セルカがいたような」

「同じ宿街にいるから、いるでしょう」


 ネピアに正論を言われて「確かに」と返す。


「何するか言っておいてほしい? 何かするなら一緒が当然? 彼氏面」

「ネピアってたまに棘のあること言うよね」


 僕はちょっと心が弱ってる中、暗がりを見ると目が慣れてきてもう一人の存在に気づいた。セルカとフードを目深に被った人物。


「あれは……セレンでも会ってた人」

1回目!

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