27話!
辺りが暗くなってきた頃、進んでいる少し先に明かりが見えてきた。なんのトラブルもなく夜までに宿街へたどり着けたらしい。みんなさすがに疲れが見えていた。
「よかったです……一日中、馬車とかしんどい、これで寝る時はベッドで寝れます」
「そうね、よかったわ」
「やっと終わったぞぉ」
セルカもクレブリアもヴェールもだらけている。腰が痛いとか体がバキバキとか訴えていた。
「というかエルさんはどうしてそんな平気なんですか」
訳が分からないという感じでセルカが僕に問いかける。僕にとっては座ってじっとしてるのは慣れ親しんだ行為で姿勢だった。だから特につらいと感じる事もない。
「これぐらい普通だよ」
「ネピアさんも全く堪えてません」
「ネピアは特に」
しれっとネピアはしている。まぁ精神体だからわからないでもない。
「みんな辛そうだし……ついたらまずは宿を確保しよう」
そう言ってる間にもだんだん明かりが近づいてきて、人の声が聞こえてきた。賑わっている。
「すごいね……こんなに人いるんだ」
「えぇ、意外と人って移動してるのよ」
「旅好きが多いんだね」
「冒険者の本分は冒険よ、だからこそあまり同じ街に長く留まったりりしないわ」
当たり前かと僕は思った。ほとんどの冒険者は冒険好きなんだろう。
「さぁ到着だよ」
僕たちはやっと宿街の端にたどり着いた。街は外壁はない。どこからでも入れる。
「はぁ地面だぁ」
セルカが両手をあげて伸びをする。それに続いてクレブリアもヴェール伸びをした。
「着いたわ、さぁまずは宿よ、なくなっちゃったらいやよ」
そう言っている間に、ゴーディルたちが乗った馬車が到着してきた。降りてきたゴーディルと仲間たちが僕のいる場所にやってくる。でもゴーディル達は特に何事もない様にしてケロッとしていた。
「おぅ、どうした? へばっちまって」
「むしろどうしてあななたちは何ともなさそうなの?」
「普段から劣悪な環境に身を置いてるからなぁ、野宿が基本だ」
「あぁそれで」
納得したようにクレブリアが頷く。ゴーディル達はテントを使ってアジトを作っていた。常にテント暮らしなのかもしれない。
「ところであなたたちはどうするつもりなのかしら?」
「おう、外にテント作って、一晩過ごすぜ」
「えぇ、宿には入らないの?」
驚いて僕は聞き返した。せっかく目の前に宿屋があるのに。そこに入らないという。
1回目!




