表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生オーライ!  作者: 高岩 唯丑
4:枯れた柳の正体は

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

85/221

26話!

「まぁそうだけど……魔法って覚えることいっぱいだろ?」


 ヴェールが不安そうに言った。魔法は覚える事がいっぱい。確かにそうだ。少なくとも魔法陣を覚えなけらばならない。魔法陣の文字と図形のどの辺がどういう作用があるか。そういうのを理解しないといけない。使いたい魔法によって魔力を流すところが違う。


「アタシ頭悪いからさ」


 へへへと自嘲するような笑顔をヴェールが見せる。


「頭悪いってわかってるなら改善できるよ……一番マズイのは自分の事をわかってない人だから」


 僕はヴェールをジッと見つめる。自分の思いをしっかり伝えたい。


「それに実際、本当に苦手ならやらなくてもいいと思う……得意な事で苦手な事を覆い隠してしまえるくらい頑張ればさ」

「なら……」


 ヴェールの言葉を僕は遮るように言葉を続ける。


「本当に苦手ならね? ヴェールは苦手って確定できるほどやったかな?」


 一瞬、表情が明るくなったヴェールは僕の言葉でまた表情が暗くなる。


「やってない……うん、やってないな」

「じゃあやってみないと……もしかしたら、すごい才能があるかも」


 ヴェールがコクリと頷いた。それを見たクレブリアが微笑んで僕に向けて頷く。セルカも頷いた。


 大人になって……気づいた。僕はずっと引きこもっていた。高校もほとんど行ってない。大学なんてもってのほか。三十を目前にして僕は後悔した。自分は何が得意で何が不得意なのか、全くわからなかったから。でも今さら何もできないとさらに後悔した。それこそ得意不得意がわからなかったからだ。身動きが出来なかったんだ。だいたい大人になって気づく。学校での事がどれだけ人生に不可欠だったか。勉強する事がどれだけ必要だったか。勉強なんて将来の役に立たない。でも将来の役に立つ。全力でやって自分の得意不得意を知るためなんだ。大人になって……気づいた。


「エルさん? どうしました?」

「はっ、つい語ってしまった」

「語る? 無言だったわよ?」

「何でもない、こっちの話」


 僕は親指を立ててニカッと笑った。


「変なのだぞ」

「ね……変ですね」

「変よね」


 ちょっとグサグサ心に言葉が刺さった。ネピアを見ると親指を立てて、頷いた。お見通しか。僕のこの思いはきっとネピアの見た記憶に含まれている。


「ネピアまで何やってるんだ」


 不思議そうにヴェールが言う。するとネピアが「秘密」と人差し指を口の前に持ってきた。

2回目!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ