24話!
「お家騒動ってどんな?」
異世界にもそういうのがあるんだ。僕は少し驚きながら聞いた。
「よく知らないですね」
「どうせブラッドスキル絡みよ」
クレブリアが手で嫌な物を払うようにして言う。
「ブラッドスキルって何?」
「あら知らないの?」
「うん、初めて聞いたよ」
普通に受け取るなら血のスキルだけど、どういう意味だろう。
「ブラッドスキルって言うのは……うーんなんて言ったらいいのかしら、家のスキル、親から子へ遺伝するスキルよ……まぁレアで持ってる家の方が珍しいんだけどね」
「あぁ、だからブラッド……でもそれがお家騒動とどんな関係が?」
「貴族の中には代々ブラッドスキルを守っている家があるのよ、ブラッドスキルをより強く受け継いでる子供が家を継げるとか、だから兄より弟の方が継いだり、分家の子が本家の子を追い抜いて家を継いだり」
「あぁ、なるほど」
それはいろいろ争いが起こりやすそうだ。少し僕は顔をしかめてみせる。するといきなりヴェールが声をあげた。
「その話はもういいんじゃないか?!」
「あぁそうね、楽しい話じゃないし」
「そうですね、ある意味、人の不幸話ですからね」
「じゃあ終わりだぞ! そんな事よりクレ姉、ドサバってどんなところなんだ?」
「あぁ行ったことないのよ」
思い出そうと自分の頭をコツコツとクレブリアが叩く。
「どっかでどういう街か聞いた気がするけど……思い出せないわ」
「そっかぁ、セルカは?」
「私は昔行った事あります……普通の街だった気がします」
「普通って?」
「セレンとほとんど変わらない感じです」
「えー」
ヴェールが大げさにそう言う。
「田舎はそんなもんよ、特に特徴がない」
「つまんないぞ」
「そんなこと言っても」
「ガマンなさい……遊びに行くんじゃないのよ」
クレブリアにそう言われヴェールが「はーい」と返事する。
「でもさ、まず行く宿街は面白そうじゃない?」
僕がヴェールにそう言う。たぶん宿だけじゃなくていろいろ娯楽的な物もあるのではと僕は予想する。
「確かにな!」
「宿街巡りが旅の目的って人もいますよね……それだけ面白い場所かもしれませよ」
「おぉ! 俄然楽しみになってきたぞ」
ヴェールがウキウキした様子でネピアに絡んでいる。ネピアも「楽しみ」と少し顔を綻ばし、言った。
「僕もなんだか楽しみになってきた」
ゴーストという厄介な相手をしないといけないんだけど少しは楽しんでもいいんじゃないかと思う。
2回目!




