15話!
クレブリア、セルカペアと分かれて歩いていた。
「最近なんだか仲がいいよね?」
僕がヴェールとネピアに向かって聞く。今もネピアが僕のとなりを歩いていたと思ったら、しばらくして後ろを歩いていたヴェールに近づいて行った。
「そうか?」
「ネピアは等しくみんなと接している」
二人は不思議そうな表情でそう言う。でも確かに仲が良くなった。まぁ悪い事ではないのだけど、あんまり共通点のない二人だから、逆に気になる。
「おつかいに行ったあたりからかな」
前にヴェールとネピア二人でおつかいに行ってもらった事がある。あとをつけてたけど、撒かれるまでは会話をしている様子がなかった。
「おっ、おつかい?」
わずかにヴェールが動揺したように見える。ネピアと二人で姿を消した後、おつかいをしっかり達成して戻ってきた。しかし、全くその時の話をしようとしない。
「別に……何もないぞ」
「何もない」
ネピアも同じで聞いても話してくれない。基本なんでも聞いたら知ってる事は教えてくれるのに。それだけは聞くと黙ってしまう。ネピアがそれだといよいよ気になってきてしまうのだ。
「というか、ちゃんと探さないとクレ姉に怒られるぞ」
「怒られる」
「それもそうだけど」
また聞けず終いか。まぁ今は精神強化系の何かを探すのが先決か。僕は店の少し飛び出した出店風の店先を眺めて歩く。ふと店先の人たちが何か噂をしていた。
「なんでも顔が見えないらしいよ」
「でも恰好は可愛らしいみたいだね、フリフリで、桃色かかった白」
「可愛らしい杖まで持ってるって短めの……それで魔法使って悪いやつら懲らしめてるらしい」
なんの噂をしているのか予想もつかない。僕はさらに耳をすませて聞いてみる。
「なんでも名乗るらしい……なんて言ったか……シーなんとか」
「魔法少女とか言う風にも聞いたぞ、魔法少女ってなに?」
「知る分けねぇだろ」
「あっ思い出した、魔法少女シークレットヴェール」
店先の人たちは口々に「あっそれそれ」と笑って言った。
「何だろう……シークレットヴェールって言ってたね」
僕はそうヴェールとネピアに言いながら二人の顔を見た。
「知らないぞ……ははは」
「知らない、知らない、知らないよ」
なぜかヴェールもネピアも動揺しながらそう否定した。
「知らない? 最近、ちまたで有名な話……悪いやつらをやっつけてるんだって」
「へぇ全然知らないぞ」
へへへと笑ったヴェール。そこにちょうどクレブリアから連絡が来る。僕達はまだ準備が全くできてない。
1回目!




