12話!
「ギルドで馬車の手配と道中の食料を用意するのじゃ、こちらからのお願いじゃし、それぐらいはせんとな……じゃから君らは各自の準備をしてほしいのじゃ」
「わかったわ」
そう返事をしたクレブリアが僕達に目配せする。それに頷いてみせるとクレブリアも頷いた。
「明日の朝、東門前でいいかしら?」
「それでいいのじゃ」
「じゃあ今日のところは解散で」
クレブリアがみんなに向けてそう言った。
「でも何を準備したらいいか」
僕は少し困惑しながら言った。ギルドを出て、とりあえず宿屋へ向かうことになって歩いていた。
「ゴースト対策なんてできないから……普通に遠出する感じでいいのよ」
「遠出かぁ」
「ただ一番最初に宿屋のおばさんに何日か帰らないって伝えないと」
僕はクレブリアのその話にそういえばと思う。一応、長期でいなくなる時は教えてほしいと言われている。理由は単純に冒険者という人種は死ぬかもしれないから、長い間帰ってこないと死んだのか遠出してるのかわからない。言っておいてくれればある程度の期間は部屋をそのままにしておくけど、死んだと判断したら次の客を入れるらしい。なかなか冷たい話だけど商売はそういうもんだ。
「ところで、ゴースト除けの何かないんですか?」
セルカがクレブリアにそう聞いた。
「聞いたことがないわ、ないとは言い切れないけど」
それを聞いたセルカが少し企みを持っているような笑顔で頷いた。何か思いついたのかな。クレブリアもそのセルカの笑顔に気づいて「何?」と聞く。
「いやぁ……何もわからないなら試す価値はあるんじゃないかと思いまして、クレブリアさんが絶対にないと言えないならなおさら」
「信頼してくれるのはありがたいけど……本当に何とも言えないだけよ?」
クレブリアが「何とも言えない」という所を少し強調して言うとセルカが頷く。
「はい、分かってますよ、でも今のところ私たちは手も足も出ない事が確定してるわけで……足掻きたいですね」
セルカが少し強めの言葉でそう言う。負けず嫌いというか。ポジティブというか。
「まずはゴーストの事もっと教えてください」
セルカがそう言うとクレブリアが「そうねぇ」と考えるそぶりをする。
「さっき話したことでほとんどだと思うけど……ちょっと待ってくれるかしら」
クレブリアがこれだけ悩むというのは相当情報が少ないのだろうか。誰も太刀打ちしようと思ってこなかった相手。僕たちは結構、無謀な事をしようとしてるのでは。僕は今になって恐ろしさがわかってきた気がした。
2回目!




