11話!
「本当か!」
ヨルセダが体を前のめりにして聞いた。
「ゴーストはアンデットの一種よ、だから他のアンデットなら倒せるかもしれない……あるいはアンデットの力を使える人なら」
「あっ、そうか」
僕は思わず声を上げてしまった。クレブリアの話は確かに試してみる価値はある。
「ゴーストを討伐しようとする者は今までいなかった、一過性ですぐにいなくなるからじゃ、だからこそ有効な対抗策が確立されいないのじゃ……よくぞ思いついたの、さすがじゃ」
嬉しそうにヨルセダがクレブリアを褒め称える。
「そういう事なら、ちょうどいいのがいるのじゃ」
「ちょうどいいの?」
ヨルセダがニヤリと笑う。
「窃盗団の頭領じゃ」
「そうか、ゴーディルなら」
サモンズスペルでスケルトンを呼び出せる。もしかしたら、ゴーストを倒せるかもしれない。
「私がゴーディルを向かわせられるように交渉してくるのじゃ」
「じゃあ……私たちはお役御免でいいわね」
クレブリアがそう言う。
「そんな、僕たちも行ってできる事をしようよ、村人が避難までしてるんだし」
僕はクレブリアにたいして訴えた。できる事をしたい。村人が可哀相だ。それに人手はたくさんあったほうがいい。セルカも僕に同意してくれるようで「クレブリアさん」と訴えかけるように言った。ヴェールもネピアも同じだった。
「もぉ……どんだけお人好しよ」
「私からも頼むのじゃ」
最後にヨルセダが言った。
「不測の事態もあるかもしれん、誰も経験のない事をしなければならん、君がいれば安心じゃ……皆の指揮をとってほしいのじゃ」
そう言ったヨルセダが頭を下げる。それを見たクレブリアがため息をついて言った。
「これで断ったら私、悪者じゃない……わかったわよ、やるわよ」
僕達はその言葉を聞いた瞬間「やった!」とはじけるように喜んだ。
「よかったのじゃ……私はすぐにゴーディルの事を交渉に行く、窃盗団全員行けるようにするからの、人は多いほうがいいじゃろ、たださすがに今日中は無理じゃ、頑張って明日の朝には間に合わせる」
「わかったわ……ところで聞いてなかったけど、どこの街なのかしら、レガル?」
レガルは確かセレンから北に行った街だ。ヴェールが走っていったくらいだから近いのだろう。そこだったら簡単だけど。
「ドサバじゃ」
「遠いわね……歩いていて行くのは無理ね」
クレブリアが渋い顔をして言った。まだ聞いたことない街。
1回目!




