10話!
みんな落ち着いたのか、さっきのドタバタは終わっていた。ヴェールもいつの間にかひょっこり戻っている。
「まずやる、やらないの前にゴーストってどんなの? そんなに嫌な相手?」
僕が困惑するようにみんなに向かって聞いた。ネピアも頷いている。代表するようにクレブリアが答えてくれた。
「ゴーストって言うのはアンデットの一種よ……あいつらね、触る事ができないのよ」
「触れない?! どうやって討伐するの?!」
「まずそこよ、討伐が難しい……まぁ私達が触れないかわりにゴーストも私達を触れないんだけど」
お互い触れないんだ。さすがにこっちだけ触れないなんて一方的すぎて勝ち目がない。そんな相手じゃなくて良かった。
「魔力を込めてもダメ?」
「えぇ……ダメ」
「厄介だ……でもだったら倒す必要なくない?」
お互い何もできないなら、ただいるだけだ。気味が悪いかもだけど、お金出してまで討伐しなくても。
「まぁ、そうね、本来、同じ場所に留まる事はないはずなのに、でも……ゴーストは人に取り憑いてその人を操れるのよ」
「え、抵抗できないじゃん、触れないなら」
「そう、だから厄介なの」
なんてこった。そんなのどうやって討伐するんだ。クレブリアの説明を引き継ぐ様にヨルセダ口を開く。
「そして、今回のゴーストは異例でな……クレブリア君が言ったように同じ場所に留まる事がないはずなんじゃが、ずっと同じ場所に留まり、しかも増えているらしい」
シンと部屋が静まった。事態の深刻さを表したような静まり。
「想像より遥かにヤバイですね」
「えぇ、ヤバイわ……街にゴーストが留まってるのかしら?」
「いや街ではない、ただ村の近くらしく、増えてきて村の方まで来るようになっているらしいのじゃ」
「村の人は大丈夫なの?」
僕は心配になって聞いた。ヨルセダ少し暗い表情を見せる。
「無事じゃが、村まるごと街へ避難してきたらしい」
「それでギルドに依頼したのね……でもどうやってお金を?」
「そこはその街のギルド支部長がやり手での貴族達に金を出させたんじゃ……まぁ金は作れたが結局人が集まらんかったのじゃが」
ヨルセダが目頭を指で揉みながら「はぁ」と深いため息をついた。なんとか人集めをしようとしたけどうまく行ってないんだろう。僕はクレブリアをチラリと見る。クレブリアが困った表情をして言った。
「方法は……ない事もない……わ」
2回目!




