8話!
「アイマから、エルにヴェールの所在を話したと聞いたのよ、それでヨルセダとヴェールが一緒にいるんだから、ヨルセダはヴェール経由で私に連絡するとエルとセルカは考えると思った」
僕達はクレブリアの手のひらの上だったようだ。
「それでギルド前で待ってたんですね」
「わかりやすいかったでしょ?」
クレブリアが嬉しそうに微笑む。セルカも「ほら会えたじゃないですか」と僕に向かって言った。
「さぁヨルセダの所に行くわよ」
僕達五人はギルドに入っていく。そこにはヨルセダがすでにいた。
「来たの、では私の執務室へ行くのじゃ」
ヨルセダを先頭に進んでいく。執務室に僕とネピアは前、入ったけど、他の三人は初めてのようで少しソワソワとしていた。
「座ってくれ」
ヨルセダに促されて応接セットのソファーにみんな座る。ソファーは五人で一杯になってしまい、ヨルセダは自分の仕事机の所に座った。
「さて、わざわざありがとうなのじゃ」
「いえいえ、僕達だいぶヨルセダに助けてもらってるし、言われればすぐに集まるよ」
「ははっ、それはありがたい、君らを頼りにしているのでな」
呵呵とヨルセダが笑う。
「それで要件って何かしら?」
クレブリアが代表して話を切り出す。
「特別依頼を君たちに紹介しようと思ったのじゃ」
「特別?」
僕がそう聞き返すとヨルセダが「うむ」と頷く。
「違う街の依頼なんじゃが、少し大きめの討伐での、人が足らないからとセレンにも、と話が回ってきたんじゃ」
応援要請が来たということか。僕は興味が惹かれる。その時、クレブリアが何かを言おうとしたのか一瞬、声が聞こえる。しかし、それを遮るようにヨルセダが話を続けた。
「しかも! じゃ報酬がなかなかに高い……それから上手くやれば、君らパーティ全員のランクを揃えられるぞ……君ら最近バラバラに依頼を受けとるじゃろ?」
ヨルセダに言われた通り、僕達はバラバラに依頼を受けていた。最後にみんなで同じ依頼をやったのは窃盗団のときだ。その原因はランクがバラけていることにある。僕とセルカ、クレブリアとヴェールという組み合わせで動くことが多かった。僕とセルカが受けられる依頼はクレブリアとヴェールがランク不足でダメ。クレブリアとヴェールの受けられる依頼は僕とセルカにとって微々たる結果しか得られない。はっきり言ってパーティは全く機能していない状態だった。
「すごくいい依頼じゃないですか?」
セルカが目を輝かせてそう言った。ヴェールも乗り気になっている。確かに魅力的な依頼だ。
「やるかの? やらないかの?」
「その前に質問いいかしら?」
クレブリアがみんなの言葉を遮る。ヨルセダの表情が引きつった気がした。
2回目!




