7話!
「だれ?」
僕はつい不信感たっぷりに聞いてしまう。誰と誰が一緒にいても何も言う権利なんてないのに。
「にひひ、ヤキモチですか?」
セルカが意地悪な笑みを浮かべて言った。
「別に……ヤキモチじゃない」
僕は否定して、そっぽを向いた。言い当てられたような気がして恥ずかしくなった。ヤキモチではなく心配……のはずなのに。
「なーんだ、残念ですぅ」
やっぱり意地悪な笑みを浮かべたままセルカがそう言ってもとの通りに向かって歩き出す。僕は急いであとに続いた。セルカの背中を見る。結局はぐらかされてしまった形だ。セルカとネピアがおしゃべりを始めてもう会話が終わってしまった。
「ヨルセダが僕達に用があるって」
通りに戻るとセルカに呼びに来た理由を僕は話した。
「なんでしょうね」
「何かの依頼かな? 特別依頼とか」
「期待されてますね」
「……ところでクレブリアはどこか知ってる?」
セルカは「知らないですね」と言って考える素振りを見せる。
「本屋さん?」
「満場一致だね」
全員が同じところを予想した。まずは本屋を中心に見ていくべきだろう。
「それでも候補はいっぱいありますね」
「本屋が一個だけなら良かったのに」
「たくさんありますもんね」
セルカが苦笑しながら言った。
「しかも街中にバラけてるしね」
僕も苦笑してそう言った。どうやって探そうか。
「ヴェールさんは見つかってないんですか?」
「ギルドにいたよ」
「ヴェールさんから通信魔法石で呼び出してもらった方が早いですよ」
「あっ、そっか」
思いつかなかった。それが一番簡単な方法だ。セルカが自慢げに微笑むとギルドへ向かって歩き始めた。
「何か連絡方法を確立しないと不便だね」
「そうですか? 不便というほどでは、あった方が便利と思いますが」
セルカがあっけらかんとそう言う。携帯という連絡ツールに自分がどれだけ依存してたか、僕はなんとなく自覚する。
「会えなかったらしょうがないじゃないですか……約束してる訳じゃないし、連絡とれなければクレブリアさんなしで要件を聞きましょう……まぁ心配しなくても会えますよ」
とても楽観的だ。でもそっちの方が楽で良いかも。
ギルドに到着するとそこにはヴェールとクレブリアが二人で立っていた。
「やっぱり来たわね」
さも当然のようにクレブリアがそう言った。
「戻ってきてたの?」
「ヴェールから連絡きたのよ……ヨルセダから話があるって、二人も私を探さずに戻ってくると思ってたわ、おバカじゃなかったわね」
クレブリアが安心するようにそう言った。
1回目!




