5話!
ギルドに到着して中に入る。アイマを探して、その受付に行った。
「厄介事じゃないよ」
僕は先んじてそう言った。アイマは少し笑って「ならいい」と言った。
「カミツキうさぎを討伐してきたのでその報告」
「はーい……ランクが上がっていくとみんなこういう依頼は受けなくなるけどエルはやってくれるんだね」
「あぁ……カミツキうさぎって迷惑かけるんでしょ? やっぱりほっとけなくてさ」
「偉い!」
そう言ったアイマが「ちょっと待ってね」と奥に入って行くとしばらくして戻ってくる。
「難しい依頼も誰かが困っているのは変わりないけど、カミツキうさぎの被害なんかはほんとにお金がないなか戦えない人が困ってここにやってくるんだから」
「そうだよね、僕は高ランクになってもこういう依頼はやっていきたいと思ってるよ」
アイマが笑顔で頷いた。
「ところで話変わるんだけど……ヨルセダ様が話あるって、エルのパーティに」
「え? そうなの?」
「まぁすぐに呼んで来いとか言われたわけじゃないから、急ぎじゃないと思うけど」
何だろうか。しかもパーティにという事は僕一人ではダメという事だ。みんなを呼んで来ないといけない。
「……じゃあ出直してくるから、ヨルセダにはまたあとで来ると伝えてくれる?」
「わかった、伝えておくよ、あっヴェールちゃんはヨルセダ様の所にいると思う、今日訪ねてきてたから」
「え? そうなの? どんな用だろう」
「あぁ……気が合うんじゃないかな、ヨルセダ様とヴェールちゃんって歳近いから」
そういえばヨルセダも子供だった。頼りがいがあって忘れがちだけど、ヴェールとほぼ変わらないんだ。僕は少し頼りすぎている事を反省しながら、アイマに「じゃあ、あとで」と挨拶をして受付を離れた。
「まずは宿屋に戻ってみよう」
「うん」
僕たちは宿屋に向かう。途中でばったり会わないかと思ったけどそんなに都合よくいかなかった。
「携帯電話って便利なんだなぁ」
「携帯……記憶の中にあったやつ」
ネピアはよくわからないという表情でそう言った。記憶を見たといっても実際使った訳ではないからわからなくて当然かも。
「どれだけ離れていても一瞬で会話ができてしまうんだから」
「通信魔法石がある」
「そうだけど、アレってそれぞれの相手に別の石が必要だし、多くて三人分くらいまでしか持てないでしょ、携帯は一つでいろんなところに通信できる」
当たり前になってたけど無くなって初めて便利さを実感する。無料じゃなかったし、お金を払ってくれていた親に感謝しなきゃいけなかったな。
「エルの携帯には登録がほとんどなかった」
ネピアの言葉が僕をボディブローのように襲ってきた。
1回目!




