4話!
「できる限り補助する」
ネピアがそう言って頷いた。僕も頷き返すと杖を掴む。ネピアが消えて、僕は杖をさっきと同じように構えた。
「何召喚してみよう」
『どうにかできる物にした方が』
確かにそうだと思う。暴走とか言う事を聞かないとかそういう時に倒せないととんでもない事になってしまう。
「アンデット……スケルトンにしようか、一体だけ」
『うん』
改めて僕は目をつぶって集中する。スケルトン、ガイコツのやつを一体だけ。
「魔法陣展開、サモンズスペル《アンデット・スケルトン》」
しばらく黙っている。出て来るのに時間がかかってるのかもしれないと思って待ってみる。僕は薄目を開けて見てみるけど、全く姿が見えない。
『出てない』
「だよね」
僕は諦めて目を開いた。なんで出てきてくれないの。
「魔力が上手く通ってないかな?」
『ネピアが同じようにした』
「そっかぁ」
『ネピアがわかる範囲で同じにした』
そうなるといよいよわからない。どうして使えないんだろう。
「スケルトンと契約的な事してるのかな?」
『あるかもしれない』
「セーブスペルも事前準備がいるし、足りてないものがあるかも」
今の段階でもうできる事がないかもしれない。
「帰ろうか」
『うん』
その返事と共にネピアが姿を現して、僕は杖を渡す。そして、二人で街へ向かって歩き出した。
「みんな用事終わったかな」
「もう終わってるかもね……ふふっ」
僕はつい嬉しくなって微笑んでしまった。ネピアがそんな事、気にするとは。今まで全くなかった訳じゃないけど、最近多くなってきている。いい傾向だと思う。僕が微笑んだのが不思議だったのか、ネピアが少しムッとしたような表情をする。
「なに」
「ううん、何でもないよ」
こんな怒るというのも今までなかった。感情が少しづつ豊かになってきたんだ。嬉しい限りだった。
「怒らないでよ」
「怒ってない」
ネピアとの楽しいやり取りをしながらセレンへ向かって歩いて行った。
セレンにつくと早速ギルドへ向かう。
「そういえばネピアもギルドに登録しない?」
「必要ない、お金使わないから」
ネピアにはギルドの登録を勧めたけど必要ないと断られた。ネピアは食事が必要ないし、服も作り出せるから、買う必要がない。アクセサリーに興味がないし、趣味もない。僕としては自分のためにお金を使ってほしいけど。
「まぁ無理には勧めないけど、気が変わったら言ってね」
「うん」
2回目!




