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転生オーライ!  作者: 高岩 唯丑
3:魔道具の役目は何たるか

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38.6話!

 クレブリア達はエルの部屋の前まで来ていた。何度かノックをしても反応がない。


「やっぱり寝てますね」

「寝坊助だぞ、エルは」

「昨日のアレよ、さすがに寝かせておいてあげないと」


 ヴェールの言葉にクレブリアがそう言った。


「ネピア、あなたも寝てるのかしら?」


 ややあってネピアの声が聞こえてくる。


「寝てない」

「私たち出かけるけどネピアも行くかしら?」

「ネピアはいい」

「そう……夕方には帰るわ」

「ネピアさん、次の機会は行きましょう」


 セルカがそう言うとネピアの「うん」という声が聞こえてくる。その声を聞いた三人はそのまま宿屋の一階に降りてきた。クレブリアは宿屋のおばさんを見つけて声をかける。


「おばさん……エルを見かけたら私たちは今日、別行動するわって伝えてもらえるかしら」

「あいよっ、今日は女の子だけでお出かけかい?」

「そうなんです」


 セルカとヴェールが嬉しそうに答えると宿屋のおばさんが「いってらっしゃい」と手を振った。セルカとヴェールの二人は手を振り返している。セルカに「クレブリアさんも」と急かされ、クレブリアも顔を赤らめながら手を振った。


「さぁ、どうしましょう」


 宿屋を出てセルカが言った。


「甘味といっても色々ありますから」

「全くわからないからお任せ初心者コースでお願いするわ」

「お願いするわだぞ」


 セルカが微笑むと「了解」と言って歩き始める。


「でも、どうしていきなり甘味が食べたくなったんですか?」


 セルカの質問にクレブリアは少し迷う。セルカが元気がない気がした。実はセルカの事が心配だったから連れ出したのだ。


「まぁ……ね」

「……そうですか」

「セルカ、最近元気ないわね」


 クレブリアの言葉でセルカが一瞬、驚いてそれから微笑む。


「なんというか最近、エルさんの戦いを見てすごく自分の成長の遅さを痛感してます、人王狼倒した時とか、窃盗団のボスと戦ってた時はすごかった……二人ともスゴイパワーでした」


 クレブリアは思い出す。人王狼はハッキリ見えてなかったが窃盗団の頭領との戦いは上級の魔法使いの戦いだった。


「私弱いなって……何かスゴイ魔法とか知らないですか? 魔剣とか……魔道具とか……少し人間離れしたほうがいいのかもしれないです」


 セルカは茶化すように笑ったけど、少し辛そうに見えた。


「私も考えておくわ、強くなる方法」


 クレブリアはセルカの背中をバンッと叩く。


「今日はパッと楽しむわよ」

2回目!

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