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転生オーライ!  作者: 高岩 唯丑
3:魔道具の役目は何たるか

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46話!

「気に入った!」


 ヨルセダが呵々と笑う。突然の大声に笑い声に僕は驚いた。


「そうかい? ありがたいねぇ」


 くつくつとゴーディルが笑う。よく笑う人たちだな。


「しょうもないやつならそのまま帰るところじゃったよ、でもこの男のためなら頭を下げられる、更正すれば街のためになる男じゃ」

「そうなの? じゃあ」

「無罪放免は無理じゃが、一生牢屋なんて事は回避する、いやできるだけ早く出れるようにするのじゃ」


 ヨルセダが自分の胸をドンと叩いた。頼りになる姿だ。


「よかった」

「……仲間たちもだな? そこは譲れねぇよ」

「大丈夫じゃ」


 安心したようにゴーディルが笑う。僕も安心して笑みがこぼれた。


「ありがとな、エル、それとヨルセダさん……返す恩がありすぎて首が回らなくなるのが怖いな、ははっ」

「それじゃあ、そろそろ行くのじゃ、エル君」

「あっ、うん、ゴーディル、また」


 僕はゴーディルに手を振る。


「またな」



「話は終わりましたかな?」


 騎士団詰め所に戻るとさっきの責任者らしき男が待っていた。その男に体を向けるとヨルセダが頭を下げる。


「申し訳ないがあの男……ゴーディルとその仲間たちの罪を軽くしていただきたい」

「は?! いきなり何を言ってるんですか?!」


 顔をあげるとヨルセダがまくしたてるように言う。


「君がここの責任者じゃろ、報告内容を少し変えてほしいのじゃ、無罪放免とは言わん、罪を軽くして……社会貢献をさせるのはどうじゃ?」

「ちょっ、勝手に話を進めないでください!」


 だいぶ、ヨルセダは詰め寄って話していた。それに気づいて少し距離を取る。


「というか盗人風情にあなたのような方がどうして」


 責任者の男がそう言うとヨルセダがフフッと笑った。そして少し挑発的な視線をする。


「君にはそう見えたんじゃな、そうかそうか、盗人風情か……おぉ怖い」

「は? 怖い?」


 責任者の男が意味が分からないという表情をする。その言葉を受けてヨルセダが少し間を開けてから続ける。


「ところで……放蕩息子ほうとうむすこは厄介じゃな」

「なっ何を言ってるのですか? どういうことですか?」

「ん? 言ってよいのかの? ん? 事が知れ渡れば君の首が物理的に……飛ぶかもしれんぞ」


 ニヤリとヨルセダが笑った。責任者の男は顔が青くなっている。


「偉い人というのは放蕩息子にうんざりしている、少しぐらいは反省させたい、しかし可愛い息子じゃ、辛すぎる思いはしてほしくない」


ヨルセダが再度、詰め寄ると責任者の男は後ずさり、椅子に倒れこむように座る。


「直接的な人物ではなく、私がきたという事をよく考えるのじゃよ」


 クスリとヨルセダが笑うと責任者の男の肩をポンと叩く。


「君の決断に期待する」

2回目!

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