42話!
ヨルセダと一緒に僕達はギルドを出た。
「どこに行けば会えるの?」
「街の東門出てすぐじゃ」
東門の方にはまだ行ってなかった。囚人の収容施設があるらしい。
「ちなみに騎士団の詰め所は東門付近じゃ、街の中じゃぞ、行く事もあるかもしれんからの、覚えておくといい」
「ありがとう」
まだハッキリ決めたわけじゃないけど騎士団を作るというのがおぼろげに僕の目標としてある。騎士団、関係の事は聞ける時にもっと聞いたほうがいいか。いろいろ逡巡しているとヨルセダが僕を眺めて言った。
「どうしたんじゃ、いきなり黙って」
「あっごめん……聞きたい事あって」
「なんじゃ? 着くまでの話のタネじゃ、言ってみよ」
ニッコリと微笑んでヨルセダが促してくれる。僕は疑問を口に出してみた。
「騎士団って国の騎士団なの?」
「違うの、一部特殊な例を除いて、その地を治める領主の私設騎士団じゃな」
「私設か……特殊な例って?」
「領主が騎士団を運営できる資金力がなければ、国から派遣されるわけじゃ」
「なるほど、どういう役割があるの?」
「治安維持と街の守護じゃな」
僕はそれを聞いてふと疑問に思う。治安維持は良いとして、街の守護ってギルドがやってる訳じゃないのかな。
「どうしたんじゃ」
「あっ、あの……前に人狼集結騒ぎあった時、ギルドが討伐しに行ってなかった? 街の守護は騎士団がしてるなら」
「そこは持ちつ持たれつじゃよ、騎士団は領主の私設じゃからどうしても少数精鋭になるのじゃ、たくさん人を雇えばお金がかかる訳じゃな、少なくて強いが原則じゃ」
なるほど。少数精鋭だから結構強いはずのセルカでも騎士団に入れないのか。
「じゃから、ギルドに騎士団が依頼するのじゃ、人を集めてくれと……ほとんど無償みたいな額でな」
ヨルセダため息をつく。
「まぁ自分たちに降りかかる火の粉を何とかすると思えば……まぁ」
「……大変だね」
「ウチはまだ良い方じゃ」
「え? そうなの?」
「騎士団によってはギルドを街から追い出そうとしたり、露骨な嫌がらせで街から孤立させようとしたり……自分らの仕事を取られるのではという事じゃろう」
「うわぁ」
なんだか嫌な感じだ。でもよく考えるとそんな対立なんてしてていいんだろうか。
「ギルドって国の機関でしょ? 対立をしてていいの?」
僕の疑問にヨルセダが首をかしげる。何か変な事、言っただろうか。
「ギルドは商売じゃぞ、国は関係ない」
2回目!




