39話!
「ん……あぁ」
僕は自分の部屋のベッドで目を覚ました。ものすごく深く熟睡してたらしく、目が覚めてからも少しの間、体が麻痺というか痺れているような感覚が抜けなかった。
「体は全然なんともないな」
さすがユニークスキル健康である。筋肉痛とか怠さとか疲れはまるでない。一晩でスッキリ回復した。
「ん?」
仰向け大の字に寝ていた僕は左手にしっとりとした質感の温かみのある物が触れているのを感じる。覚えのある肌触り。
「おはよう」
左手側を見るとそう朝の挨拶をした裸のネピアが横たわっていた。僕はとっさに起き上がり、そっぽを向く。
「何してるの!」
「くつろぎ」
「そっちじゃないよ! なんで裸なの?!」
背後で「……ん」という色っぽい声と共に体を起こす音がする。
「エルにプロポーズされた、だから裸で一晩ともに過ごすの普通」
「プロポーズ?! そんなのしてないでしょう!」
「僕の所に戻ってきて! 僕はネピアがいなきゃダメなんだ! 君と一緒に居たい! と言われた」
「あっ、あぁ……言ったけど」
「プロポーズと捉えて差し支えないかと」
ネピアが僕の背中にピッタリと密着して言った。
「あなた、幸せになりましょうね」
「……ただ友達としてだから、プロポーズとかそんな! とりあえず服着て!」
僕の背中にくっついていたネピアの感触が消えると服を着たネピアが目の前に現れた。
「友達として仲間として、言っただけだよ」
ネピアが小首をかしげる。
「……体だけが目的?」
「違うから! 友達、仲間、ね? この話終わり!」
僕は話を強制的に終わらせると立ち上がって伸びをした。外に目を向けると明るさが朝の物ではなく昼の明るさだった。
「だいぶ寝坊したかも」
みんな待ってるかな。そう思いながら僕は宿屋の一階に向う。談話スペースにはいない。部屋か出かけてるかな。僕がそう思いながらキョロキョロしていると宿屋のおばちゃんがやってきた。
「おはよ……言伝あるよ」
「そうなんだ、なんて言ってた?」
「女の子三人で出かけるそうだよ、今日は別行動だって」
「そっかぁ……わかった」
僕は宿屋のおばちゃんにお礼を言うと宿屋の外に出た。
「ネピアも女の子」
「ははは、まぁ気にしない」
ネピアがポツリとそんな事を言ったから僕は励ますように言った。
「さて、今日は僕も用事があるし」
やらなければいけない事がある。だからもともと別行動するつもりだった。都合がいい。
1回目!




