38話!
僕は三人の所までかけていく。
「でも騎士団っていつ呼んだの?」
気になっている事を僕はクレブリアに尋ねる。
「呼んだというより、打ち合わせてあったのよ」
「打合せ?」
「依頼の記録をギルドに見せてもらった時、ヨルセダにお願いしたのよ、場所が確定したらヴェールを行かせるって」
ヴェールが嬉しそうにピースをして見せてくれる。そして、ヴェールがクレブリアをチラリと見た。まだ怒りが治まらないのかクレブリアの声は少し不機嫌だった。あまり不機嫌な時に根掘り葉掘り聞くのも気が引けて僕はそれくらいで聞くのをやめておく。
「……ごめんなさい」
「え? なんで謝るの?!」
「態度が刺々しかったわ、つい……だからごめんなさい」
「いや大丈夫だよ!」
「そういう時もありますよ」
僕とセルカが急いで否定するとクレブリアが微苦笑する。
「二人は本当に良い人ね……他の人が被害を受けないように窃盗団をどうにかするって言い出すと思ってたわ」
「いやぁそんな事は」
面と向かって良い人と言われると照れる。僕とセルカが照れながら歩いていると前から騎士団の人達が走ってきてすれ違う。僕はその人達を目で追った。行き先はやっぱりゴーディルのところで何言か言葉を交わすとゴーディルを軽く拘束した。
「ネピアが帰ってきて良かったですね」
セルカが僕の肩をポンと叩く。
「……うん」
僕達はセレンへ戻ってきた。僕がかなり消耗してしまっていて時間がかかってしまった。
「ごめんね、ヘロヘロで」
セルカが僕をずっと支えて歩いてきてくれていた。
「しょうがないですよ、スゴかったですし、あの戦い」
スゴかったと言われても実感がわかない。中心にいたら全体がどうなってるか分からないものだ。
「でも自信なくなっちゃいます、あの戦い見たら」
セルカがシュンとした表情を見せる。
「やっぱり魔法は必須ですかね、あるいはそれに相当する何か、そういうのが無いと、エルさんやあの人レベルにはなれない」
「剣だけだと難しいかもしれないわね……まぁセルカに相性の良い何技とか道具とかそのうち出会えるわよ」
クレブリアがそう言うとセルカが「そうですねぇ」と少し控えめに笑う。僕が何か言おうと考えているといつの間にか宿屋の前まで来ていた。
「あれ? 宿屋?」
「今日はもう休むのよ、そんな状態でできることはないわ」
「ははは……確かにね」
今日は休もう。何気に意識が途切れそうなくらい限界だった。
2回目!




