32話!
「まぁ、どうせバレてんだ、最初から見せてやるよ」
ゴーディルはニヤリと笑うとネピアの柄尻を地面にカンッと置く。僕はいけないと思いゴーディルに向けて走り出す。ゴーディルは「おせぇよ!」と言いながら、呪文らしきものを唱える。
「魔法陣展開、サモンズスペル、《アンデット・スケルトン》」
僕がゴーディルの一歩手前まで到達したところで唱え終える。その瞬間、地面に魔法陣が浮かび上がり、そこから剣による刺突がくる。ギリギリのところで僕はジャンプして下向きにシールドをはる。かなりの強さで突きをされたらしく、その勢いで高めに飛ばされる。空中にいる間にアンデットが完全に出現していた。僕は落ちながらサンダーバーストでアンデットを倒す。しかし、横からゴーディルの攻撃が飛んできて、間一髪でシールドはった。僕は勢いが殺せず、そのまま吹っ飛ばされる。
「なかなかやるじゃねぇか」
体勢を整えるとゴーディルが余裕そうに言った。
「そっちこそ、窃盗団なんてやってるのが不思議なくらい……冒険者か、どこかで騎士団でもできそう」
「そんなに褒めてもらえると照れるなぁ、おい」
くつくつと笑ったゴーディルは上機嫌そうに言う。
「調子に乗ってやりすぎちまうよ」
背後でギリと骨が軋むような音がして僕はとっさに振り向きながらシールドをはった。アンデットの剣戟を防ぐ。そこへさらにゴーディルからも攻撃をされて、シールドで防いだ。アンデットとゴーディルに挟まれ、同時に攻撃される。僕はヤバイと思って、その挟撃から抜け出した。しかし、その先にアンデットが現れ、斬りつけられる。
「くそっ」
何とか避け、サンダーアロー撃ち出して、アンデット二体を射抜いた。ゴーディルにも向けたけど打ち落される。
「なかなか強いねぇ、呼び出したスケルトンが全部倒されちまった」
全然余裕そうなゴーディルを見て僕は内心焦った。防戦一方なのにあっちはまだまだ遊んでいる。
「どうしたどうした、暗いぜぇ、エルさんよ、召喚したスケルトン全部倒したんだ、すげぇよ」
嬉しそうに言ったゴーディルがさらに続ける。
「隠してるスケルトンに反応できたやつが今までほとんどいなかったからなぁ」
「まさか隠してるとはね、もう隠してない?」
「ハハッ、言っただろ? 全部倒したって」
そう言ってゴーディルがネピアを構える。まだ隠してるのか、それとも本当に全部倒したのか。というかどうする、勝てないかもしれない。
2回目!




