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転生オーライ!  作者: 高岩 唯丑
3:魔道具の役目は何たるか

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31話!

 セルカの突きによって男は後ろに吹っ飛ばされた。テントの入り口を開けていたからそこから僕とセルカは飛び出す。完全な不意打ちで窃盗団の面々は硬直していた。ネピアを持っている男以外は。


 僕はネピアを持っている男にめがけてサンダーアローを撃ち出す。すでに戦闘態勢になっていた男はサンダーアローをネピアで打ち落とした。


「不意打ち失敗」


 僕は憎々しく言うとセルカの声が聞こえた。


「周りの敵は私が! エルさんはネピアさんを取り返してください!」

「ありがとう!」


 そのあたりから敵がざわめき動き始めた。僕はネピアを持っている男に向かおうとする。


「あっ」


 視界の端に外に向かって走っていこうとするヤツを見つけた。しまった、知らされて戻ってきたらヤバイ。その瞬間、ネピアを持った男が距離をつめてきて、袈裟斬りで攻撃してきた。僕は間一髪、シールドで身を守る。


「よそ見してんなよ!」


 男は力任せに上から押し付けてくる。外に向かって行ったヤツを、そう思ってそちらをチラリと見るとクレブリアとヴェールが二人がかりで攻撃して倒していた。


「余裕だなっ! おい!」


 いきなりかかっていた重みが消え、軽くなる。押し付けるのをやめ、男が体を反転させながら僕の隣に移動し、僕の背中めがけて、横ナギにネピアを振り抜く。間一髪で僕がしゃがんで避け、そのまま一旦距離をとった。


「なんだお前、誰だ?」

「その杖を取り返しにきた」

「あぁ! なるほどね、ははっ! これほどの杖の持ち主だ、かなりの使い手だろうと思ってたら、なかなか若いねぇ」


 男はニヤニヤと笑いながらそう言う。ただ馬鹿にしてるわけでも油断してるわけでもななく、嬉しそうに見える。甘く見てくれれば楽だったのに。そう思いつつ、僕も笑みがこぼれてしまう。


「一応聞くけど、僕の杖だから返してほしい」


「ははっ! 返したほうがあんたの全力を見れて、楽しめそうだが、なかなかこの杖が気に入っちまってねぇ、いい杖だ、返したくないねぇ」

「褒めてくれてありがとう、でもあげる気はないから」


 僕はサンダーバーストを手にとどめておく。手加減して勝てる気がしない。


「ところで、名前は? 僕はエル・モア」

「ゴーディルだ、盗人相手に名乗るたぁ、面白い、大概のやつは油断してくれるんだが、これは楽できそうにねぇな」


 ゴーディルはくつくつと笑う。


「あと、アンデットを呼び出したのはアンタ?」

「手の内さらしたくはないが……バレてるわなぁ、俺だよ」


 つまらなさそうにゴーディルは言った。魔法を使ってくる可能性がある。警戒しないと。

1回目!

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