27話!
僕たちは窃盗団のアジトに向かって進んでいた。できるだけ静かに移動しないと感づかれるかもしれない。ヴェールとは石切場側のアジトの一番端の辺りで待ち合わせをした。
ある程度進んだところで少し先にヴェールが手を振っていた。上手く合流出来てよかった。
「状況は?」
クレブリアが小さめな声でヴェールに尋ねる。
「特に変わらずだぞ、バレてないみたいだ」
さっきヴェールのいた方に振り向いたやつがいたらしいけど見つかったわけじゃないようだ。
「よかったわ……それでやつらの警備状況はどうなってる?」
「アジトの周りにウロウロ見張りしてるやつらがいる、だいたい均等にバラけてて全部で七人だぞ、そいつらが定期的に交代してるみたいでアタシが見てた間はずっと見張りがいる状態」
「じゃあ見張りから倒していきましょうか」
クレブリアがそう言うと、皆が頷いた。
「じゃあ二手に分かれるわよ……どうやって分けようかしら」
「じゃあ私とエルさんのベストパートナーが……」
「バカ、あなたたち二人一緒になったら、私たちどうするのよ、倒せないわよ」
セルカの提案は即却下だった。当然と言えば当然で、バトル要員の二人は分かれる運命なのだ。
「セルカチームとエルチームで私とヴェールがどっちにつくか、よ」
「そっか、でもどっちでもよくない?」
「そんな事ないわよ」
クレブリアが一拍おいて自信満々に言い放つ。
「私が足手まといだからよ」
「えぇっ」
僕たち三人が同時にそんな声をあげて、すぐさま指を一本立ててシーとやった。でも足手まといって、そんな事ないと思うけど。
「一人でどこかに待機しようかと思ったわ、でもそれだと、見つかったら終わる、ヴェールと二人での残るかとも思ったけど、ヴェールは私を守りながら戦えるほど強くないから、それも見つかったら終わる、エルとセルカのどちらかにに守ってもらうのが最善よ」
「じゃあ私と行きましょう」
セルカがそう言うとクレブリアが少したじろぐ。
「さすがに私でもわかりますよ、そうはさせません」
「べべべべ別に何のたくらみも、な……ないわよ」
「そうですか、じゃあ私とペアで問題ないですね」
セルカがそう言うとクレブリアの腕を掴んで引き寄せた。何も言わせない雰囲気。なぜかクレブリアがうなだれているように見える。どうしてだろうか。
「……作戦はアジトの周りを二組で反対方向に進んで見張りを倒す、どこかで鉢合わせるからそれまで進むのよ」
1回目!




