26話!
「人数はどれくらいかしら?」
「二十四人いたぞ」
「そんなにいるの?!」
結構な数がいる。そんなにたくさんを相手にしないといけないのか。僕は少し尻込みした。
「それぐらいじゃないですか?」
セルカがあっけらかんと言った。
「そうなの?」
「というかちょっと少ないくらいよ」
クレブリアもセルカに同調する。治安が悪いというのは恐ろしい。悪いやつがもっと多い数で活動してるんだ。異世界おそるべし。
「話を進めるわよ……装備は主にどんな物?」
「剣を持ってる人が多いぞ……あと木のこん棒が少し」
「鎧は着てた?」
「何人か着てるのはいた……でも、ほとんど着てない」
クレブリアが顎に手を当てて、少しの間、無言になる。
「うん……わかったわ、あとアジトは……建物とかどういう感じ?」
「テントっていうのか……布で家みたいなの作ってたぞ」
「わかったわ、ありがとう、そのまま待機して」
聞きたい事をすべて聞いたらしいクレブリアが話を終わらせようとしていて僕は止めた。
「どうしたのよ?」
「ネピアは? ネピアは見つけれなかった?」
「あぁ、探したぞ、でも見える範囲には」
ヴェールがそこまで言うと、ガサガサと雑音が聞こえて、声が聞こえなくなった。
「あれ? ヴぇー……」
そこまで言った僕をクレブリアが手で制する。よくわからないまま僕は黙った。どうしたんだろう。しばらく沈黙が続いてヴェールの声が聞こえた。
「ごめん」
「えぇ、大丈夫? すぐそこを離れるのよ」
「わかったぞ、その前に……今、テントから出てきたやつがいて、そいつがアタシの方を急に見たんだ、それで隠れたんだけど、そいつが……ネピアを持ってたぞ」
「……わかったわ、すぐ移動して」
ヴェールの「わかった」という声で通信が終わる。
「ここに居たんだ……よかった」
「ネピアを気に入ったのかもしれないわ」
「でもこれで取り返すだけですね!」
セルカがガッツポーズをして見せてくれる。僕はつられて笑顔になった。
「目標は決まったわね……こそっと行ってネピアを取り返すだけで無駄に戦わなくていいわ」
「え」
僕とセルカの声がシンクロする。それに対してクレブリアが驚いたように聞き返した。
「なによ……そうでしょ?」
「だって、窃盗団で被害がいろいろ出てるんでしょ? 懲らしめた方が良くない?」
「そうですよ、野放しにしたらこれからも被害が広がりますよ」
僕たちの主張を聞いたクレブリアが呆れたように言った。
「これは無償でやってるのよ、依頼でもない」
「関係ないよ」
僕と言葉にセルカがウンウンと頷いて、クレブリアをジッと見つめた。僕もセルカに倣って同じようにする。
「あぁ……わかったわよ、お人好しね……ほんと」
2回目!




