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転生オーライ!  作者: 高岩 唯丑
3:魔道具の役目は何たるか

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26/221

21話!

「なっ、連れ去られた?」

「ガラの悪い男がいきなり現れて……焦ってて潜んでる人間がいるなんて気付かなかったわ……なんて事、ごめんなさい」

「クレ姉は悪くないぞ! アタシが全部……ッ!」


 クレブリアもヴェールもかなり取り乱していた。僕は落ち着く様になんとかなだめる。とにかくガラの悪い男が潜んでてネピアを奪って逃げていった。


「くそっアンデットが」

「エルさん! 私が全部倒します! その男を追ってください!」


 セルカが戦いながら言った。アンデットの数はもう数えるほどしかいない。


「ごめん!」

「あっちに走っていったわ」


 クレブリアが指差して教えてくれる。僕はクレブリアに頷いて見せて、みんなをそのままにして駆け出した。


「ネピア!」


 とりあえずクレブリアが指差した方へ猛然とダッシュする。追いつけないはずはない。そう思ってたのに全く姿が見えない。


「どこに行った」


 全く姿が見えないのはどういう事か。計画的に隠れながら移動してるのか。ただ衝動的に盗みをはたらいただけならまっすぐ逃げるだけだと思うけど。


「焦ってる……ダメだ」


 落ち着くんだ。何かいい方法を。


「そうだ、サーチ」


 魔力で感覚を研ぎ澄ます技。僕はさっそく魔力をまとうのを止めて、耳に集めた。さっきの感覚は覚えてる。


「ダメだ……安定しない、音が遠くなったり近くなったり」


 追いつけないのか。どうすれば。



 かなりの時間彷徨った僕は元いた場所に戻ってくる。三人が心配そうな表情をして、ネピアがいない事が分かり落胆する。もうアンデットは倒しきったみたいで見当たらない。


「見つけられませんでしたか」

「……うん」

「ごめんなさい、私のせいで」

「違う! アタシのせいだ」


 クレブリアとヴェールがそれぞれ自分を責めている。でも今は。


「大丈夫、どっちも悪くない、それよりネピアを取り戻す相談をしたい……協力してほしい」


 三人はすぐに同意の声をあげてくれる。こういう時、仲間は頼もしい。


「一番わからないのはガラの悪いネピアを連れ去ったヤツ」


 突然現れたらしいそいつはなんなんだ。僕はクレブリアを見つめる。何かわかった事があれば。そんなすがる思いだった。


「なんとか耳をすませて情報収集したわ」

「そうなの?! よかった」

「とりあえず、単独じゃなくて複数だったわ」

「え?! 複数?!」

「聞いてる限り罠だったみたい……そう言ってた」

「罠ですか、どういう」

「アンデットを呼び出して、ギルドに依頼、討伐に来た冒険者からドサクサに紛れて物を盗む、窃盗団、少し私の予想も入ってるけど、間違いないわ」

1回目!

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