18話!
北門に着くと僕たちはクレブリアを待っていた。
「ヴェールさん、大丈夫ですかね」
「大丈夫でしょ、クレブリアが相当、言い聞かせてるだろうし」
たぶん僕たちと合流する様にというのは現場に長居させないのと深追いさせないのが目的ではないかと思う。
「それにそんなにバカじゃないよ」
「……責任感じてたみたいだったので心配で」
確かにそんな感じはした。アンデットが出てきた原因はある意味ヴェールにあるし、誰もそんな事言ってないけど、自分で何とかしようとしたら。
「僕も心配になってきた」
「どうしましょう、クレブリアさんは私が待ちますからエルさんだけ先に行きますか?」
僕は少し考える。アンデットの群れに特攻かけてたりしたら、ヴェールだけじゃどうにもならない気がする。
「僕だけ先に行くよ、様子を見るだけ見てみる」
「わかりました、お願いします」
「ネピアは足は速い?」
「早くはないと思うです」
「じゃあ杖に戻って」
杖を僕が握るとネピアが霧散する様に消える。魔力をまとって僕は北門を走って出た。
森というほど密集してないけど木や草が生えていて、地形もちょっとした小山みたいのがあって平坦じゃないから見渡せない。そんな街道から外れた所をしばらく走ってもヴェールがいない。どこにいるんだろう。
「というかアンデットもいない」
結構、動き回ってるのかな。そんな活発でもなさそうだけど。どうしよう。
「ネピアはいい案ないかな?」
『いい案、サーチ魔法使う?』
「え、サーチ魔法ってあるの?!」
今まで全然聞かなかったからないのかと思ってた。僕は立ち止まってネピアの声に耳をかたむける。
『クレブリアさんがいるからたぶん使う機会ない』
クレブリアの鼻と耳に頼っているから基本的にサーチ魔法は必要にならなかった。
「どうやってやるの?」
『魔力を耳や鼻やさらに上級になると感覚に集中』
サーチ魔法というのかわからないけどそういう事か。僕は一度、魔力を止めると耳に集中し直す。
『ネピアが補助する、そのまま維持』
「わかった」
そのまま、集中し続けるとやってもいないのにさらに魔力が集中されていく。耳の中に魔力が広がっていくような。
「おぉぉ」
不思議な感覚だった。耳が良くなっていく感じ。でも周りの音が大きくなっているのではなくて、遠くの音が聞こえる。何かの動物の声っぽい音。さらに。
「あっ、ヴェールの声みたいのが聞こえたような」
そんなはっきりではないけどかすかに聞こえたような。何してるかわからないけど、声を出してるのはおかしい。偵察は静かにしないと。
「これはまずい気が」
2回目!




